アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使閣下が東京デザイナーズ・ウィークでブラジル建築の魅力を紹介

2014年 11月 2日

アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ大使

今秋で29年目を迎える国際的なクリエイティブの祭典「東京デザイナーズ・ウィーク」。「天才万博」と題された2014年の同祭典は10月25日(土)にスタート、11月3日(月)まで開催される。

同祭典の期間中には、展示に加えてワークショップやコンサートなどさまざまなイベントが開催されているが、29日(水)、会場内ドームで行われた「PechaKucha Night」にアンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使閣下が参加。ブラジルの建築に関するプレゼンテーションを行った。

「PechaKucha Night」では、鳥人間コンテストに出場する滑空機の制作チーム「Meister」代表の田中翔汰氏、建築家の谷尻誠氏、テキスタイルデザイナーの須藤玲子氏など、計10名のプレゼンターが、建築やデザイン、アートに関する活動報告やプレゼンテーションを行った。

建築評論家、キュレイターとしても国際的に活躍している大使閣下は、ブラジルの建築デザインの特徴と、建築やデザインを通じて、より親密な日伯交流を推し進めている駐日ブラジル大使館の取り組みのひとつについて紹介した。

ブラジル建築の歴史の概略では、オスカー・ニーマイヤーの建築や、パウロ・メンデス・ダ・ホッシャが手掛けた1970年の大阪万博におけるブラジル・パビリオンなどが紹介された。

今年2014年のワールドカップ期間に駐日ブラジル大使館で運営された、日本の建築家・坂茂氏の設計による段ボールや紙管などを使ったパビリオンの話題では、同パビリオンが大使館と近隣住民との交流の場となったエピソードがユーモアを交えて披露された。

アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ大使閣下はプレゼンテーションを、今後も建築やデザインを通してブラジルと日本の交流を深めていけますように、と締めくくった。

(写真・文/麻生雅人)