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「先住民の日」、各部族が国会に集結。民族衣装で権利を主張

先住民の日を前に先住民が抗議

少数派の先住民は長い間差別を受けてきたこともあり、人権問題には敏感で、自分たちの権利が侵されるような出来事があると、民族衣装に身を包み、議会に押しかけることもある。時には半裸で手に槍を持って登場することもあるため、驚いて逃げ出す議員もいるほどだ。

議会に大挙した先住民たちは、先住民保護区を定める管轄を変えるとの憲法改正法案に抗議するため、14日から、省庁ビルが集まるエスプレナダ・ドス・ミニステリオス(省庁の散歩道)の真ん中にある芝生でキャンプを張ったメンバーだ。

先住民保護区の制定は法務省直轄の国立インジオ保護財団(Funai)の管轄だったが、問題の憲法改正案は、この管轄を議会に移すといった条項を含んでいる(次ページへつづく)。

先住民の抗議

(記事提供/ニッケイ新聞、写真上/Lula Marques/Fotos Públicas、写真下/Valter Campanato/Agência Brasil)
写真は4月14日、ブラジリア。「先住民の日」(4月19日)を前に、先住民保護区を定める管轄を変えるとの憲法改正法案に抗議する先住民

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