ブラジルで一番サッカーが盛り上がる日。ブラジル全土で一斉に行われた各州選手権優勝決定戦
2015年 05月 9日5月に入り、日本のJリーグも佳境に入ってきたが、ブラジルでは5月3日(日)は、ブラジル中がサッカーで最も盛り上がる日だった。
ブラジル国内では、2つの大きな選手権が行われる。
1月下旬から5月上旬に各州の選手権が、そして5月中旬から12月上旬には国内全国レベルでのブラジル選手権(通称ブラジレイラォン)が行われる。
ブラジレイラォンは、有力なチームしか出られないので、出場しているチームはサッカーが盛んなサンパウロやリオデジャネイロ、ベロオリゾンチ、ポルトアレグレなど一部の都市に集中し、多くの田舎町などのチームは、出場していないことが多い。
その点、州選手権はブラジル全土の各州で州ごとに大会が行われるため、ほとんどの地元のチームが出場し、ブラジル全土の国民が一斉に盛り上がることができるのだ。
また、全国選手権よりも各州の選手権のほうが歴史も古いこともあり、各チームにとって州選手権のタイトルもかなり重要視されている。
その各州選手権の決勝はほとんどの場合、ホーム&アウェイで行われ、そして一斉に、5月の第一日曜がそのセカンドレグ、つまり優勝が決まる日なのだ。
そのため、今年でいうと5月3日(日)が、ブラジル全土の各地で、それぞれの州選手権での決勝戦が行われるので、ブラジル中で最もサッカーが盛り上がる日になるのだ。
今年の主な州選手権での決勝戦の組み合わせは、サンパウロ州はサントスとパウメイラス、リオデジャネイロ州ではヴァスコとボタフォゴ、ミナスジェライス州ではアトレチコミネイロとカウデンシ、そしてヒオグランジドスウ州ではグレミオとインテルナシオナウ、そして私が住んでいたバイーア州ではバイーアとヴィトリアダコンキスタといった感じである(次ページへつづく)。
(文/コウトク、写真/Bruno Cantini/Clube Atlético Mineiro)
写真は5月3日、ミナスジェライス州ヴァルジーニャ。対カウデンシ戦で応援するサポーター