カテゴリ : column フッチボウ・アルチ~ブラジルサッカーの魅力~
2015年 05月 9日 01:28
5月に入り、日本のJリーグも佳境に入ってきたが、ブラジルでは5月3日(日)は、ブラジル中がサッカーで最も盛り上がる日だった。
ブラジル国内では、2つの大きな選手権が行われる。
1月下旬から5月上旬に各州の選手権が、そして5月中旬から12月上旬には国内全国レベルでのブラジル選手権(通称ブラジレイラォン)が行われる。
ブラジレイラォンは、有力なチームしか出られないので、出場しているチームはサッカーが盛んなサンパウロやリオデジャネイロ、ベロオリゾンチ、ポルトアレグレなど一部の都市に集中し、多くの田舎町などのチームは、出場していないことが多い。
その点、州選手権はブラジル全土の各州で州ごとに大会が行われるため、ほとんどの地元のチームが出場し、ブラジル全土の国民が一斉に盛り上がることができるのだ。
また、全国選手権よりも各州の選手権のほうが歴史も古いこともあり、各チームにとって州選手権のタイトルもかなり重要視されている。
その各州選手権の決勝はほとんどの場合、ホーム&アウェイで行われ、そして一斉に、5月の第一日曜がそのセカンドレグ、つまり優勝が決まる日なのだ。
そのため、今年でいうと5月3日(日)が、ブラジル全土の各地で、それぞれの州選手権での決勝戦が行われるので、ブラジル中で最もサッカーが盛り上がる日になるのだ。
今年の主な州選手権での決勝戦の組み合わせは、サンパウロ州はサントスとパウメイラス、リオデジャネイロ州ではヴァスコとボタフォゴ、ミナスジェライス州ではアトレチコミネイロとカウデンシ、そしてヒオグランジドスウ州ではグレミオとインテルナシオナウ、そして私が住んでいたバイーア州ではバイーアとヴィトリアダコンキスタといった感じである(次ページへつづく)。
(文/コウトク、写真/Bruno Cantini/Clube Atlético Mineiro)
写真は5月3日、ミナスジェライス州ヴァルジーニャ。対カウデンシ戦で応援するサポーター
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著者紹介
コウトク 2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。現在、スポーツナビのブログ「ブラジルサッカーレポート」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kohtoku/)を執筆中。