ちょっと残念、首都ブラジリア
2015年 05月 14日人工湖パラノア湖近くの、一軒家エリアであるラゴ・スウ地区にあった隠れ家風イタリアンレストラン、「Cielo(シエロ)」。チーズ、ナス、トマト、ズッキーニなどを使った一口前菜が何種類か盛り合わせになった気の利いたプレート、ちゃんとアルデンテで深味ソースのパスタがお気に入りでした。パスタ好きの方、ブラジリアでロングパスタを頼むとソフト麺的なものがよくでてくるので、ご用心です。
アーザ・スウ地区200番台の商店街にあったカフェ兼小さな食料品店「Quitinete(キッチネッチ)」(写真上)。美味しいパン、ケーキ、チーズ、ハム、オリーブ、コーヒー、チョコ、ワインなどがちょっとお洒落なディスプレイで売られていて、カフェもある店。休日、お尻が沈むソファに腰を下ろし、持ち込んだ本を読みふけるなど、まったりするのによい店です。
三軒目は、ブラジリア両翼の真ん中辺り、アーザ・スウ地区の高級レストラン商店街にあったピアノバー、「Piantella(ピアンテーラ)」。昭和な赤坂、銀座の店を想起させる照明落とし気味の店で、ウィスキーをいただけば、日本のサラリーマンは落ち着くと思われます。
ブラジリアのレストラン探しには、「ヴェージャ」誌のブラジリア版が年一回発行するレストラン特集号をおすすめします。料理の類ごとにベストレストランを選んでいるほか、選者のコメントが掲載されたお勧めレストランが写真入りで見やすく紹介されています。この特集号でベストに選ばれたレストランは、よく、選ばれたことを示す証書を額に入れて店内に掲げており、レストランにとって誇りのようです。
さて、最後に、海なし県ブラジリアにある水辺エリアをご紹介。クルーズコースで2時間くらいのかなり大きな人口湖パラノア湖です。
湖畔には商業施設があり、きちんと手入れされた芝生に腰も下ろして休むこともできます。人口湖とはいえ、水辺はやはり癒されます。水際に芝生や砂地がある場所もあり、水着で日光浴しているおじさんが、プライア(ビーチ)と呼んでいました…。ちょっと残念。
折角住んでいたところだから、と、”わたしのオススメスポット”を紹介させていただきました。でも、ブラジリアには、実はもっとオススメしたいものがあるのです。
ブラジリアのいいところって何? という質問に、結構多くの人が「空が綺麗なところ」と言います。
本当に綺麗なんです、ブラジリアの空は。
晴れ渡った日の真っ青な高い高い、広い広い空を見上げれば、きっと悩みごとが小さく思えますよ。ちなみに、ご紹介したレストラン「Cielo(シエロ)」のお店の名前も、「空」の意味です。
(写真・文/井上睦子)