カルナヴァウだけじゃない! フェスタジュニーナ(サンジョアン祭)も盛り上がるサルヴァドール

2015年 06月 27日

バイーア サンジョアン

ブラジル北東部ではフェスタジュニーナ(6月祭、サンジョアン祭ともよばれる)が宴もたけなわ。多くの地域ではサンペドロの日(6月29日)がフェスタジュニーナの最終日となり、祭りの最後の数日間を楽しんでいる。

バイーア州サルヴァドール市でも街のさまざまな会場で祭が繰り広げられているが、ペロウリーニョ広場ではデコレーションが観光客の注目を集め続けている。地元メディア「イーバイーア」が伝えている。

観光客や地元の人々も街の歴史地区に飾られたオブジェやフェスタジュニーナの色とりどりの旗を写真に撮ったり、街を背景にセルフィ撮影をしたりして楽しんでいるという。

セアラー州からやってきたルカス・エマヌエウさんもそんな中のひとり。

「サルヴァドールはカーニバルではずいぶん有名ですが、ほかのお祭りでも賑わうことがより広く知られるのは大事なことです」(ルカス・エマヌエウさん)

地元のカンピーナス・ジ・ピラジャー地区の住人で主婦のマルガリーダ・カヴァウカンチさんも飾りつけに感動したひとり。

「なんて綺麗なんでしょう」(マルガリーダ・カヴァウカンチさん)

南部のリオグランジドスウ州で広告関係の仕事をしているホムロ・フラザォンさんとデイジー・ブランコさんは仕事でサルヴァドールにやって来たが、色とりどりの旗が風に舞う歴史地区の装飾に魅了されたという。

「なんて綺麗なんでしょう。6月にサルヴァドールに来たことがなかったので、もともと美しいこの地域が、こんなに色とりどりに彩られるなんて、今まで知りませんでした」(デイジーさん)

2015年のサルヴァドールの歴史地区のサンジョアン祭では、窓際で恋人の帰りを待つ女性の姿をかたどった伝統的な大衆アートでもある「ナモラデイラ」とよばれる人形が装飾のテーマに選ばれている(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Camila Souza/GOVBA (15/06/2015))