ジウマ大統領、リオ五輪の安全対策を公約

2015年 07月 8日

リオ五輪 聖火

7月3日(金)、この日行われた聖火リレーのトーチ公表の式典の中でブラジルのジウマ・フセフィ(ルセフ)大統領は、ブラジルは2016年のリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックにおける安全対策を徹底して行うと確約した。

大統領は2014年のワールドカップを開催した際に軍、連邦警察、公共安全局などが各都市に配備され、12都市の安全対策で万全を期すことができた実績について語った。

「(ワールドカップブラジルで)12都市の安全を確保した実績がありますから、1都市の安全の確保は間違いなく可能です。作戦指揮の拠点を持ち連携する経験もあります。我々の安全対策を一体化します。オリンピックに参加したいと望まれる方は、どうぞ我が国へお越しください。歓迎いたします。みなさんをお迎えする準備は整っています」(ジウマ大統領)

大統領は、アメリカ合衆国への訪問時にもバラク・オバマ大統領と並んで、新聞記者から同様のテーマについて質問を受けた時のことも話した。これに対しジウマ大統領は、リオデジャネイロの州政府、市政府が協力し合って各地域やファヴェーラの安全対策を施していると答えたという。そして、大きな大会での安全を確保するためには警察力の導入が需要だと強調した。

またこの日、シェリス&ハヤシ・デザイン事務所がデザインを手掛けた聖火トーチが公開された。聖火は5月からスタート、約2万8000kmをリレーしながら中西部、北東部、北部、南部、南東部とブラジル中をめぐる。

リオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピック大会組織委員会によると、聖火リレーには国中の1万2000名が参加して、各々が200mを走る。リレーの受け渡しが行われるのは300都市で、そのうち83都市はこの日、公表された。その他に聖火は200都市を通過する。

聖火トーチは白色で、ブラジルの自然を現わした色のデザインが施されている。

(記事提供/Agência Brasil、写真/Lula Marques/Agência PT)
7月3日、ブラジリアで行われたリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの聖火トーチ発表式典