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ブラジルのマリーナ・シウヴァ元環境大臣が初来日。シンポジウム「持続可能な開発と環境保護」開催される

マリーナ・シウヴァ

主催者や来賓のあいさつに続いて、来日中のマリーナ・シウヴァ(マリナ・シルバ)氏が登壇、「持続可能な開発と環境保護」をテーマに講演を行った。

「お話の前に、私の立ち位置についてお話したいと思います。私がお話しする持続可能中居発につしては、学術的なバックグラウンドがあるわけではありません。私の場合は30年以上の経験をもとにお話しさせていただくものです。環境保護に取り組んできた環境活動家として、上院議員として、環境大臣として、2度の大統領候補者として、さまざまな経験を基にしたお話しをさせていただきます」

マリーナ氏は、経済危機、環境問題、社会変革など、現在、世界が抱えているさまざまな問題は深刻なものであることを強調した。

「私たちは、深刻で危機的な状況の中にいます。ひとつは経済危機、ギリシャ、ポルトガル、ブラジル、その他のさまざまな国で危機から脱する取り組みが行われています。貧困の問題もあります。現在、世界では約20億人の人々が1日2ドルで生活しているといわれています。健康や教育など生きていく上での社会的な生活基盤が整っていない中で生活しています。いうなれば彼らは、常に経済危機の状況下にあるといえます。気候変動や地球温暖化など、本気で取り組んでコントロールしなければ問題は深刻になっていくばかりです」

人類を包み込んでいる文明の危機は倫理の危機でもあり、それに対処するためには、考え方、意識の改革も不可欠だという。

「かつて人々は、人間はそうあるべきかという理想で生きてきましたが、工業化に伴い『持つ』生き方に変わっていきました。そして私たちは無制限になにかを『持つ』ことができるのではありません。『持つ』ことには限りがありますが、『なる』のに制限はありません。私たちは、『持つ』生き方からこうなるためにはどうすればいいか、こうあるためにはどうすればいいかを考えて目指していく生き方へと変化しなければなりません。魔法のように、一夜にして何かが変わるとは思いません。しかし、変わらなければならないと本気で取り組めば変革は可能です」(マリーナ・シウヴァ氏)

世界中のあらゆる人々、ひとりひとりが主人公となって、グローバルな視野で、持続可能な新しい発展のモデルを考えることが重要だと説いた。

「私たちが必要としているのは一人のカリスマ的なリーダーなどではないのです。ひとりひとりが責任をもって考え行動することが大事です。アフリカに『私たちが土地を子孫に残すのではない。土地は、我々が彼らから借りているのだ』ということばがあります。世界中に伝えたい言葉です」(マリーナ・シウヴァ氏)

マリーナ・シウヴァ

講演後は、国際協力機構(JICA)の宍戸健一・地球環境部審議役兼次長 兼森林・自然環境グループ長、東京農工大学農学研究院の山田祐彰准教授、神田外語大学イベロアメリカ言語学科の舛方周一郎・ブラジル・ポルトガル語専攻専任講師を迎えてパネルディスカッションが行われた。ディスカッションでは、日本が行っている環境問題への取り組みの紹介や、ブラジル北部で行われている環境に配慮しながら生産性を上げていくことが可能なアグロフォレストリーと呼ばれる農法の効果や問題点などが話し合われた。

この後、マリーナ氏は14日(水)に熊本県水俣市立水俣病資料館、15日(木)に北九州市・小倉のエコタウン、広島市の平和記念公園と平和記念資料館を見学、各地で市民との交流も行う予定。

(写真・文/麻生雅人)

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