リオデジャネイロのコパカバーナ海岸に巨大アヒル

2015年 10月 26日

コパカバーナ海岸に巨大アヒル

10月25日(日)の曇り空の朝、2016年のオリンピック・パラリンピック開催地として準備が進められているブラジル、リオデジャネイロの観光名所のひとつコパカバーナ海岸は、いつもと違った景色を見せていた。

海岸には、12メートルの巨大な黄色いアヒルの置物が鎮座していた。同日づけ現地メディア「G1」が伝えている。

アヒルを海岸に持ち込んだのは、リオデジャネイロ工業連盟(Firjan)と同団体のエドゥアルド・エウジェニオ・ゴウヴェア・ヴィエイラ代表。これは「誰が”アヒル”を払うものか」という政府の増税策への抗議キャンペーンの、リオデジャネイロでの行動だった。

巨大アヒルを製作したのはサンパウロ州工業連盟(Fiesp)で、「誰が”アヒル”を払うものか」と呼ばれる抗議運動は9月21日に、パウリスタ大通りにある同連盟本部前でスタートした。アララス、プレジデンチ・プルデンチ、ヴォトゥポランガなどのサンパウロ州の地方都市のほか、首都ブラジリアでも行われており、今後もいくつかの州で行われる予定だという。

この抗議運動は、廃止されている金融取引暫定納付金(CPMF、通称・銀行小切手税)の復活をはじめ、政府が提案している増税案への抗議、すでに市民は高い税を支払っていることをを訴えることなどとのこと。

アヒルが増税への抗議運動のモチーフになっているのは、アヒルにちなんだブラジルのスラングにちなんでいる

コパカバーナ海岸に巨大アヒル

(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)