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期待されるリオ・オリパラの遺産(2)

リオ オリンピック公園

バイシャーダは北部・北西部の郊外に広がる低所得層の住宅地であり、リオデジャネイロ大都市圏の労働供給を支えている。

リオデジャネイロ州で最も多くの人口がこの地域に集中しており、この地域から毎日数百万人が長時間バス・電車・地下鉄を乗り継いで仕事のあるセントロ地区やゾナ・スル(スウ)に通勤している。

ところがこうした通勤事情には、リオ独特の地形が影響を与えている。

グアナバラ湾から突き出たポン・デ・アスカル(アスーカル)はリオ市のシンボルの一つであるが、実は市内の至る所に同じような岩山があって交通を遮断している。たとえばボタフォゴ(ボタフォーゴ)地区からコパカバナ地区へは、今でもシケイラ・カンポス大通りに出る旧トンネルかプリンセザ・イザベル(プリンセーザ・イサベウ)大通りに出る新トンネルのどちらかを通る以外に行きようがない。

リオ市の住民が地理的にも社会階層的にも分断されてしまっているのは、存外、こうした地形に原因があるのかもしれない(最終回につづく)。

ブラジル特報 2016年1月号

※「ブラジル特報」は日本ブラジル中央協会が発行している機関紙。隔月発行、年6回、会員に無料配布される。日本ブラジル中央協会への問い合わせは、E-mail info@nipo-brasil.org、TEL:03-3504-3866、FAX:03-3597-8008 まで。

(文/浜口伸明、記事提供/ブラジル特報(日本ブラジル中央協会)、写真/Renato Sette Câmara/Prefeitura do Rio)
2015年10月、工事が進められているオリンピック公園

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