日本とは異なるブラジルの医療事情
2016年 03月 30日私費でも、予約が取れるのは一ヶ月先というのは普通で、人気のある医者の場合、半年後まで空きがないという場合もあります。
日本だったら、どんなに人気のある病院であっても、病院に行って辛抱強く待っていれば、その日のうちに診察してもらえると思います。一ヶ月も放置しておいたら、症状が悪化してしまいそうですが、泣いてもわめいても誰かが救ってくれるわけでもないので、辛抱強く待つしかありません。
このような時は、お医者さんとアミーゴになっておけば、うまくいけばすぐに診察してもらえることがあります。
ブラジルのお医者さんは気さくで頭の柔らかい人も多いです。受付嬢にいくら窮状を訴えても、のれんに腕押しなのですが、お医者さんと直接連絡が取れれば、アミーゴ対応ですぐに診てもらえる可能性があります。
もし、症状がアミーゴのお医者さんの専門外であった場合でも、彼の友人の医者に口利きしてくれる場合があります。このように、ブラジルでは、ある程度のしたたかさが必要になる場合があります。
では、保険に入れない人はどうするかというと、そのための制度があります(次ページへつづく)。
(文/唐木真吾、写真/Antonio Cruz/ABr)
写真はブラジリアの公立総合病院