リオ五輪女子サッカー準決勝、ブラジルはスウェーデン相手に散る
2016年 08月 17日クリスチアーニは、グループリーグのスウェーデン戦で怪我をしたらしく、それまではレギュラーで出ており、その試合以来の出場となったのだ。しかし、本調子ではないようで、迫力不足は否めなかった。
さすがに、中1日の過密日程を続けてきただけあって、延長戦に入ってからは、特にブラジルの動きは悪かった。前線に4人残すが、中盤があいているので、本来細かくつなげた方がゴールの確率は高まるが、ロングボールに頼るだけになっており、前線の選手の疲れもあり思うように動けず、まったくうまくつながらないのだ。
結局ゴールを決めることができず、2戦連続でスコアレスでPK戦になった。これは、一方的に攻め続けたブラジルにとっては、痛恨ともいえた。
PK戦ではブラジルが先攻だったが、一人目のキッカーに、前試合のPK戦で止められたキャプテンのマルタが出てきた。
気迫のこもったキックは見事にゴールマウスの中に入っていった。魂を感じさせるマルタらしいキックだった。
2人目はクリスチアーニが蹴り、相手GKに止められたが、直後のスウェーデンのキックをGKバルバラが止めてくれ、タイをキープできた(次ページへつづく)。
(文/コウトク、写真/Ministério do Esporte)