ブラジル対日本、格の違いを見せつけたチチ監督率いるブラジル代表

2017年 11月 12日

ネイマール 日本対ブラジル

サッカー、ブラジル代表と日本代表の国際親善試合が、11月10日(金)13時からフランス北東部のリールで行われた。

まずキックオフの時間に関してだが、現地では相当な違和感を持って受け入れられていたようだ。日本時間で夜9時、ブラジルの主要都市では朝9時ということになる。日本ではゴールデンタイムになるが、ブラジル、そして現地フランスでは、観戦するには難しい時間帯である。いくら親善試合とはいえ、フランスリーグで活躍するネイマールをはじめとするブラジル代表の試合はフランス国民も見たいはずだ。

このキックオフ時間の決定には日本側のリクエストが相当に強かったのだろう。そのおかげで日本在住者にとってはテレビで観戦するうえで、これ以上ないほどの時間設定だった。今回の試合をテレビで観戦した人はとても多かったと思う。

 日本ブラジル

日本代表とブラジル代表との試合は、ここ数年、かなりの頻度で行われている。2012、13、14年と3年連続で行われているし、フル代表ではないが、昨年のリオ五輪の直前にU23(オリンピック代表)のチームで対戦していることは記憶に新しい。

ただし、いずれの試合でも日本は1点も取れずに完敗を喫している。

今回は、監督がチチに変わり大変貌を遂げたブラジル代表に、日本代表がどう戦うのかが見どころだった。

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(文/コウトク、写真上/C.Gavelle/PSG、写真/Lucas Figueiredo/CBF)
写真上は11月8日、パリのプリンセス公園のスタジアムにてトレーニングを行うないマールはじめブラジル代表。写真下は9日、リールのピエール=モーロワスタジアムでトレーニングを行うブラジル代表

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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