2017年、ブラジルのグーグルで検索された質問トップ10とは!?

2017年 12月 31日

 Sint Maarten furacao Irma.

Q7.なぜブラジルにはハリケーンが来なくて、ハリケーンにはなぜいつも女性の名前がつけられるのか?

ありがたいことに、私たちの国は熱帯気候の中にあります。にもかかわらずカリブ海諸国やアメリカ合衆国のようにハリケーンに襲われないのは、単に気象条件が違うという点だけで説明がつきます。

ハリケーンの発生には不可欠な要素があり、27度以上の高い海水温と緩急のある、あらゆる方向からの風の発生がその条件となります。ブラジル北東部では海水は温かいものの、26度以上にはなりません。また、他の赤道近くの国のように、緩急のついた、多方面からの風は発生しにくい状態です。

ブラジルで過去に1度だけハリケーン発生が記録されています。

2004年、ハリケーン「カタリーナ」がブラジル南部のサンタ・カタリーナ州とリオ・グランヂ・ド・スウ州に被害をもたらし、死者が4人出ました。ただし、気象庁によると、これはとてもまれな現象とのことです。ハリケーンの名前が「カタリーナ」になったのは本当の偶然でした。

アメリカ合衆国におけるハリケーンの記録によると、最初のころはすべて女性の名前でしたが、1979年以降、男性の名前も使われるようになり、以降、交互につけられることになりました。ハリケーンの名前は全部で21種類あり、毎年アルファベット順につけられていきます。

(次ページへつづく)

(文/原田 侑、写真/Gerben van Es/Mediacentrum Defensie)
2017年9月10日、ハリケーン・イルマの被害にあったカリブ海のシント・マールテン