ロシアW杯 決勝トーナメント1回戦、ブラジルは順当にベスト8進出。次戦の相手は、日本相手に劇的勝利したベルギー
2018年 07月 3日ブラジルの決勝トーナメント初戦が、7月2日(月)18:00(日本時間23:00)にロシア南部の都市サマーラで、メキシコを相手に行われた。
ロシアというと夏でも涼しいイメージがあるが、今年の夏は通常よりかなり暑いようで、先日の日本対ポーランド戦が行われたボルゴグラードもそうだったが、この日のサマーラも30℃を超えているようだ。
決勝トーナメントが始まり、決勝トーナメント1回戦8試合の半分が既に終わっているが、今大会では有力チームが続々と敗退している。
ポルトガルもアルゼンチンも一昨日の試合で敗退したため、ここ数年バロンドールを2人で独占し続けているクリスチアーノ・ロナウドとメッシの活躍も今大会ではもう見られない。
また、2010年南アフリカ大会の覇者であるスペインも、開催国ロシア相手にPK戦の末敗退している。
そんな有力国が続々と敗退する中、ブラジルはベスト8への進出を決めることができた。
ブラジル対メキシコといえば、最近では、フル代表ではないが、2012年のロンドン五輪決勝を真っ先に思い出す。ネイマール擁するブラジルは初優勝を期待されたが1-2で敗れている。
しかし、ブラジルは、実績・実力ともにメキシコをはるかに上回っており、今大会では優勝候補の筆頭にも挙げられている。ドイツ、スペイン、アルゼンチン、ポルトガルといった有力国が消え行く中、負けるわけにはいかない。そんな思いがブラジル人選手たちの共通認識だっただろう。
この試合、輪番制のキャプテンには、第2戦のコスタリカ戦に続き、DFチアゴ・シウヴァ(パリSG)が務めた。
ブラジルの先発は、左SBが前試合の途中で退いたマルセロ(レアルマドリッド)ではなくフィリペ・ルイス(アトレチコマドリッド)が予想通り選ばれていた。前試合で途中退場し心配されたマルセロは、ベンチには入っていた。また、初戦に出場して以来怪我で戦列を離れていた右SBダニーロ(マンチェスターシティ)も、久々にベンチに戻ってきた。
前半は完全にメキシコのペースになった。
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(文/コウトク、写真/Lucas Figueiredo/CBF)