カテゴリ : column サッカー フッチボウ・アルチ~ブラジルサッカーの魅力~
2018年 07月 3日 07:34
カウンター中心に攻めてくると思われたメキシコだったが、この日は最初から積極的に攻撃を仕掛けていた。ブラジルは、思うようにボールキープができずまったくペースを掴めないでいた。
客席からは、メキシコサポーターからの声援がとても目立っていた。ブラジル選手がボールを持つと大ブーイング。メキシコのボール回しには「オーレ!」との大声援を送っていた。ブラジルサポーターもかなりの数いるようだったが、メキシコサポーターの声援は一体感がありスタジアム中に響き渡っていた。
何せブラジル人はメンタルが弱いので、このブラジルにとってネガティブな声援で、ブラジル人選手たちが正気を保てなくなるのではないかとブラジルのサポーターも危機感を持ったのかもしれない。徐々に大きな声援が送られるようになってきた。
まったくリズムを作れなかったブラジルだったが、徐々にペースを握れるようになってきた。いくつか決定的なチャンスも作れるようになっていた。
前半は0-0で折り返した。
この日のメキシコはかなり積極的に動いてきた。後半早々から、W杯5度目の出場のメキシコのレジェンド、ラファエル・マルケス(アトラス)に代え、ラユン(セビージャ)を投入した。
(次ページへつづく)
(文/コウトク、写真/Lucas Figueiredo/CBF)
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著者紹介
コウトク 2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。現在、スポーツナビのブログ「ブラジルサッカーレポート」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kohtoku/)を執筆中。