カテゴリ : column フッチボウ・アルチ~ブラジルサッカーの魅力~
2018年 06月 28日 13:48
サッカー・ワールドカップ・ロシア大会も開幕から2週間近くが過ぎ、続々と決勝トーナメント進出国が決まっている。
グループリーグ最終節は、今週月曜(25日)から木曜(28日)まで、2グループずつ4日に渡り試合が行われている。
首の皮一枚で踏みとどまっていたアルゼンチンは最終節での劇的勝利で決勝トーナメント進出を決めたが、前回王者で世界ランキング1位のドイツは、韓国相手の最終節で0-2と破れ、グループリーグ最下位で決勝トーナメント進出を逃している。
これで、前回の優勝チームは、3大会連続で決勝トーナメント進出を逃していることになる。
そんな中、ブラジルのグループリーグ最終戦は、27日(水)21:00(日本時間28日早朝3:00)にモスクワのスパルタクススタジアムでセルビア相手に行われた。
ドイツのグループリーグ敗退の衝撃から、ほんの2時間後のことだったが、ドイツが負けたからってブラジルはつき合うわけにはいかない。
そんな思いを胸に、この日キャプテンを任されたCB(センターバック)ミランダ(インテル)を先頭に、ブラジルの選手たちはピッチに登場した。ブラジルの先発メンバーは、前試合とまったく同じだった。
国歌斉唱はセルビア、ブラジルの順で行われた。
セルビアの国歌斉唱のとき、セルビア人選手、またセルビア人サポーターの中には涙を流している人の姿があった。
対照的にブラジルの国歌斉唱では、4年前のブラジル大会のときのように演奏が終わった後も、ブラジル人サポーターが国歌を最後まで歌い続け、ブラジル人選手たちも呼応していた。感動的なシーンだ。客席には、ブラジルのサポーターがとても多く集まっていた。
そして試合が始まった。
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(文/コウトク、写真/Lucas Figueiredo/CBF)
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著者紹介
コウトク 2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。現在、スポーツナビのブログ「ブラジルサッカーレポート」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kohtoku/)を執筆中。