【コラム】ミナスに愛をこめて

2019年 05月 7日

(画僧提供/REI CAPOEIRAP)

Bom dia Japão! Boa noite Brasil! Sou REI CAPOEIRAP !
”目がブラジル🖤”の皆さん、Blz!? ベレーザですか? カポエイラッパーのREIです。

平成も終わり、令和の時代へ。GWは10日間+でブラジルへ旅した方も多かったのではないでしょうか?

日本の22.5倍の面積を持つ広大なブラジル、行き先はさまざまですよね。

“日本にブラ汁を!”のスローガンの下、カポエイラッパーとして音楽地下活動を行っている小生が、今回はリオからもサンパウロからも飛行機で小一時間で行けるミナスジェライス州をご案内します。

実は、このミナスジェライスのための楽曲「Minas On My Mind(邦題:俺のミナス)」を制作しました!

(画僧提供/REI CAPOEIRAP)

百聞は一見にしかず。2018年に友人を訪れた際に撮影した映像と今回初導入した話題のGoogle Earth Studio映像満載のミュージッククリップが出来上がりましたので、まずはご覧下さい。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=JOo3GqGFRVM&w=560&h=315]

小生はいつも一音一音すべての音を弾いて打ち込み制作をしておりますが、音楽的には、“ズンチャッチャズンチャ”というバイリファンキのリズムとサンバのリズムを混ぜて、近年のEDM色も濃いめに仕上げました。

歌の内容としては、傷心の主人公がブラジルのミナスにやって来て、“涙のカシャッサ”を飲みながらミナスの人や魅力に惹かれ癒されていく、というストーリーです。

(画僧提供/REI CAPOEIRAP)

歌詞に引用している「Minas não tem Mar mas tem bar」はよく使われるフレーズのひとつですが、「ミナスにはMar(海)はないけどBar(バール)はあります」、とはよく言ったものです。

ミナスと云えば、そうカシャッサの聖地。クラフト・カシャッサの蒸留所が各地にありますね。

クラフト・ビールが美味しく呑めるボテッコも町中たくさんあります。

そしておつまみに欠かせない美味しいケージョミナス(ミナスチーズ)やブラジル一と称されるミナス料理も有名です。

実際、僕も友人に連れられ現地でその味を堪能しました。その味の最高具合を表現すべく、“UAI!” “NUU !” “Trem Bão!”など、ミナスご当地のgiria(スラング)を歌詞に入れました。是非、そこは皆さまに一緒に叫んで下さい。

(画僧提供/REI CAPOEIRAP)

また、ミュージッククリップとしては、今回初のポルトガル語翻訳付となっています。

そして冒頭にも述べたようにGoogle Earth Studio による「バーチャルミナスツアー」を取り入れました。これ、自分で航路を決められるのですが、最初は少してこずるかもしれませんが、バーチャルで世界中何処へでも飛べるので面白いです、オススメです!

(画僧提供/REI CAPOEIRAP)

ところで…。

実は曲自体は、2018年の12月には出来上がっていました。

年が明け次第リリースしようと思っていた矢先、1月25日、ブルマジーニョ尾鉱ダム決壊事故 (Rompimento de barragem em Brumadinho) がミナスジェライス州ブルマジーニョで起きました。

「Minas Chora Lama(ミナスが泥の涙を流している)」、「あれは事故ではない、犯罪だ」というメディアの報道や現地の友人からの声を訊きながら、 ”Minas On My Mind (俺のミナス!)、Minas So Nice! (ミナスって超ナイス!)”などと能天気に歌っていられないと思ったのです。

そこで歌詞を加筆、歌やコーラス、映像も加え、今のカタチになりました。

(画僧提供/REI CAPOEIRAP)

“Liberdade Ainda Que Tardia”(「自由、たとえ遅れようとも」の意味)というミナスジェライス州の州旗に掲げられたメッセージを動画に挿入。ブラジルの独立運動の先駆者チラデンチスの精神とともにミナスジェライスを応援する内容になりました。

この楽曲で、GW にブラジルへ行けなかった方も、いい感じにバーチャルなブラジルを、ミナスな気分を味わっていただけたら幸いです。

(画僧提供/REI CAPOEIRAP)

さて。来たる5月12日(日)、西荻窪アパレシーダで「Minas Night -ミナスの夜-Part 2」というイベントをやります。

楽曲自体がリリース延期になっている「Minas On My MInd」の謎を紐解きながら、ミナスのカシャッサや食事を楽しみブラジル話で盛り上がりましょう!

僕のライブ以外には、人気の女子DJsイベントの”Poderosas!”からもDJが参加して、セルタネージョやMPB、バイリファンキまで往年のブラジルポップスから最新ブラジルダンス音楽まで確かな選曲で踊らせます! おひとりさまでも楽しめます。楽器飛込みや歌の参加も大歓迎です。

イベントの詳細はFBのイベントページをご覧ください。

そして、いよいよ新しい時代の幕開けです。そうそう、今年の日伯ビッグニュースと云ったら、日本国籍所有者は6月17日よりブラジル観光査証が不要になりますね。

日本とブラジル、これからももっともっと近くなる、Tamo Junto !

皆さま、すばらしい令和を !

(文/REI CAPOEIRAP )

著者紹介

ヘイカポエイラップ REI CAPOEIRAP

ヘイカポエイラップ REI CAPOEIRAP
REI CAPOEIRAP は日本のインディーズアーティスト/カポエイラッパー。

東京生まれ香港育ち。\\\"REI\\\"という名は自身が傾倒するブラジル伝統格闘技カポエイラの”しこ名”である。

Facebookページ https://www.facebook.com/CAPOEIRAP/
YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/user/CAPOEIREI​​
問合せ rei.capoeirap@gmail.com
コラムの記事一覧へ