在日ブラジル人の料理コンテスト「ブラジル グランシェフ2019」、群馬県在住のマイラ・シマズさんが優勝
2019年 11月 26日
日本在住のブラジル人の料理人たちが創作料理で腕を競い合う料理のコンテスト「ブラジル グランシェフ」の決勝戦が、11月24日(日)、東京・代々木にある駐日ブラジル大使公邸で行われた。
「ブラジル グランシェフ」は在東京ブラジル領事館の主導のもとに開催されているイベントで、在日ブラジルコミュニティの一員であれば誰でも参加できる。
2018年に開催された第一回「ブラジル グランシェフ」では、クプアスなどトメアスー産のトロピカルフルーツを使ったドルチェを出品した、愛知県在住のエルクラーノ・ジョルジさんがグランプリに輝いた。そのほかコンテストには、ピッカーニャ(牛イチボ肉)炒めのとんかつソーズ野菜炒め添えや、フェイジョアーダのコロッケなど、在日ブラジル人コミュニティから生まれた、ブラジルと日本の食文化がまざりあった料理も出品されていた。
イベントを主催した在東京ブラジル連邦共和国総領事館のジョアン・ジ・メンドンサ・リマ・ネト総領事は開会のあいさつの中で、「日本とブラジルの文化の融合を形にしてみせるのが料理です」と語った。
2回目となる今年(2019年)は、「ル・コルドン・ブルー」東京校のエグゼクティブシェフを務めるジル・コンパニー氏、「エスタード・ジ・サンパウロ」紙や「フォーリャ・ジ・サンパウロ」紙などで料理コンサルタントを務めるマリ・ヒラタ氏、サンパウロで活躍するカリスマ・パン職人で、国際製パン製菓組合(UIBC)から2019年の世界最高のパン職人に選ばれたホジェーリオ・シムラ氏、そしてエドゥアルド・パエス・サボイア駐日ブラジル大使閣下、ジョアン・ジ・メンドンサ・リマ・ネト総領事の5名の審査員が決勝の最終審査を行った。
決勝に臨んだのは、ホゼーリオ・マツキタさん(「干し肉入りかぼちゃのクリーム」)、トニ柳井さん(「イカめしのムケッカ」)、マイラ・シマズさん(「豚肉の味噌煮込み」)の3名で、各々は1時間の制限時間の中で審査のためのひと皿を料理した。
決勝戦は接戦となり、審査員たちは試食後、結果を出すまでに何度もディスカッションと試食を繰り返していた。
審査の結果、群馬県にあるパブ「Buddies」でシェフを務めるマイラ・シマズさんが2019年の「ブラジル グランシェフ」に輝いた。マイラさんは2018年にも「ブラジル グランシェフ」に参加して、ポークリブの味噌マリネ バナナのファロッファ添えを出品して入賞しており、2年目で念願の優勝トロフィーを手にした。
2位は日本橋にある海鮮和食とブラジル料理の店「カンチーニョ」でシェフを務めるトニ柳井さん、3位はホゼーリオ・マツキタさんだった。
(次ページ以降にイベントの写真を掲載)
(文/麻生雅人)