ブラジルで、26歳の青年が新型コロナウイルス感染症で死亡

2020年 03月 30日

写真は3月29日、連邦直轄区。プラーノピロットのバスターミナルを消毒するブラジル陸軍(写真/ Warley de Andrade/TV Brasil )

ブラジル保健省が発表(3月29日(日)16時)した、同国における新型コロナウイルス感染症による死者は、136名に達した。

確認された症例の総数は前日が3,904人だったのに対し、4,256人になった。

また、3月29日(日)付けで「G1」、「エスタダォン」、「フォーリャ」など現地メディア各紙が、28日(土)に26歳のサンパウロ市イタケーラ在住の青年が新型コロナウイルスの感染症で死亡したことをこぞって報じている。

亡くなったのは弁護士のマウリシオ・カズヒロ・スズキさんで、家族によると、マウリシオさんは高血圧や心不全、腎不全、慢性呼吸器疾患などCOVID-19が重症化するリスクが高いとされる持病は持っていなかったという。

マウリシオさんは3月16日(月)に発熱の症状が出て薬を飲んでも熱が下がらなかったため2日後の18日(水)に病院で診察を受けた。病院では一般的なインフルエンザという診断を受けて、自宅待機を指示されていたという。マウリシオさんは19日(木)に再び病院を訪ね、レントゲンとCTの撮影を行ったが確認の検査は受けることなく再度帰宅したという。しかし23日(月)に息苦しくなり再び病院を訪ね、集中治療室に入院したという。

ブラジル保健省が3月29日に発表した州別の感染者数は以下。

<北部>

アマゾナス州(AM) 140名
アクリ州(AC) 34名
パラー州(PA) 18名
ホライーマ州(RR) 16名
トカンチンス州(TO) 9名
ホンドニア州(RO) 6名
アマパー州(AP) 4名

<北東部>

セアラー州(CE) 348名
バイーア州(BA) 154名
ペルナンブッコ州(PE) 73名
リオグランジドノルチ州(RN) 68名
アラゴアス州(AL) 17名
セルジッピ州(SE) 16名
マラニョン州(MA) 16名
パライーバ州(PB) 14名
ピアウイー州(PI) 14名

<中西部>

連邦直轄区(DF) 289名
ゴイアス州(GO) 58名
マットグロッソドスウ州(MS) 36名
マットグロッソ州(MT) 16名

<南東部>

サンパウロ州(SP) 1,451名
リオデジャネイロ州(RJ) 600名
ミナスジェライス州(MG) 231名
エスピリットサント州(ES) 60名

<南部>

リオグランジドスウ州(RS) 226名
サンタカタリーナ州(SC) 194名
パラナー州(PR) 148名

(文/麻生雅人)