東京オリンピックパラリンピックの延期が発表に

2020年 03月 25日

写真は3月19日、ギリシャで行われた聖火引継式(写真/ Markos Chouzouris/IOC)

3月24日(火)、日本政府と国際オリンピック委員会(IOC)が、東京オリンピックパラリンピックの開催を延期することで合意したことを、ブラジルの現地メディア「ヴェージャ」、「UOL」などが報じている。

「ヴェージャ」は、IOCのコメントとして「世界保健機関から本日発表された情報に基づいて、IOC総裁と日本の首相は、東京オリンピック大会は選手、オリンピック競技大会および国際社会に関わるすべての人の健康を保護するために、2020年より後で遅くとも2021年の夏までに予定を変更されるべきであると結論付けた」との内容を報じた。

カナダの組織委員会は、予定通り東京オリンピックパラリンピックが開催された場合はボイコットをすると表明していたという。

ブラジルオリンピック委員会(COB)も「アスリートが万全の状態で競技に臨むことが困難」だとして、1年間の延期を支持していたという。

夏季オリンピックの開催時期が延期されるのは史上初めてとなる。他のケースでは、過去に戦争によって、1916年、1940年、 1944年に大会が中止されたことがあり、このうち1940年の大会は当初、東京での開催が予定されていた。

安倍首相は「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として、完全な形として東京オリンピックパラリンピックを開催するため」、IOCと緊密に連携しながら今後の方針を見極めていくとの趣旨の発言をしたという。

(文/麻生雅人)