Huluプレミアでグローボのドラマ「刑務官(Carcereiros/JAILERS/ジェイラーズ)」を配信

2020年 04月 1日

4月2日から配信がはじまる「刑務官(Carcereiros/JAILERS/ジェイラーズ)」(画像提供/HJホールディングス)

日本初上陸の海外ドラマを続々と紹介しているHuluプレミアが、ブラジルのグローボ放送網が製作したシリーズドラマ「刑務官(Carcereiros)」を、4月2日(木)から日本語字幕版と吹き替え版で配信する。

日本での番組名は「JAILERS/ジェイラーズ」となる。

「刑務官(Carcereiros/JAILERS/ジェイラーズ)」はストリーミングサービスGloboplayで2017年に配信され話題になったシリーズドラマ(シリーズドラマはテレノヴェラと異なり、歴史や社会問題が題材となることが多い)。

オリジナルのシーズン1(12話)が配信された後、2018年にテレビグローボで放送された際に、新たに3話が加えられ、計15話が放送された。2019年にはシーズン2が放映された。

ドラマは、医師兼作家のドラウジオ・ヴァレイラが2012年に発表した同名小説にインスパイアされて作られている。

ドラウジオ・ヴァレイラは医師として刑務所内でのヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染対策のプロジェクトに参加した経験をもとに、刑務所を舞台にした小説をいくつか発表している。1作目となった「Estação Carandiru」(1999年)はベストセラーとなり、エクトール・バベンコ監督の手で2003年に映画化(「カランジル(Carandiru)」)されている(日本ではDVDで発売された)。「刑務官(Carcereiros)」は刑務所シリーズの2作目となる。

ドラマ版「刑務官(Carcereiros/JAILERS/ジェイラーズ)」は、町で最も危険と言われる刑務所を舞台に、若き歴史学者だった主人公アドリアーノが、父親の影響で刑務官となり、暴動、麻薬、脱走、殺人、汚職など、刑務所内で巻き起こる様々な問題に立ち向かう物語。アドリアーノは、やがて父親が抱える問題とも対峙することになる。

アドリアーノを演じるのは「Salve Jorge」(2012)や「Pé na Jaca」(2006)などテレノヴェラでおなじみのホドリゴ・ロンバルディ。

囚人の更生を信じるアドリアーノにとって苦悩すべきことが次々と起こるが、そんな彼を支えるのが刑務官の同僚たち。同僚の囚人のひとり、ヴァウジールを演じるのは、ブラジルのソウル歌手としても知られるトニー・トルナード。

Huluプレミアでブラジルのドラマが配信されるのは今回で2作目。現在すでに「エンジェルズ・シークレット」の邦題で2019年にグローボで放送されたテレノヴェラ「Verdades Secretas」が配信中だ。

「刑務官(Carcereiros/JAILERS/ジェイラーズ)」はHuluプレミア(https://www.hulu.jp/jailers)では4月2日(木)に配信がはじまり、以降、毎週木曜に1話づつ追加される。

(文/麻生雅人)