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日本で活動する外国人アスリートの新型コロナウイルス感染対策と、日本での生活の本音

Jリーグ、ファジアーノ岡山のパウリーニョ選手(撮影/佐藤相太)

新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、東京オリンピック・パラリンピックの2021年への延期が決まった(東京オリンピックは7月23日開幕、パラリンピックは8月24日開幕)。

大会の延期の背景には、カナダやオーストラリアの日本への選手団派遣拒否や、その他にも各国の選手たちの不安の声が様々な所から聞こえてきていた事が挙げられる。世界中から大観衆が集まる五輪の選手村で、果たして感染対策が十分に行うことができるのか、航空機を使っての移動にリスクはないのかなど、アスリートたちが不安に思うのは当然と言える。

さらに、1年もの時が経てしまえば、怪我やコンディション、年齢的なピークなど、アスリートを取り巻く環境は大きく変わってしまう。

予選の時とは状況が異なる選手たちがどのように扱われるのか? 例えば原則23歳以下の選手で編成される男子サッカーなら年齢の上限を「24歳以下」まで引き上げられる事が決定した。様々な事情が絡む他の競技ではどの様な対応がなされるのか?注目が集まっている。

そんな中、故国から遠く離れた日本で暮らすアスリートたちは、日本での選手活動について、今、実際に何をどう感じているのか? 新型コロナウイルスの感染予防についてはどんな対策を講じているのか?  

今回は、試合開催が延期されているJリーグから、ファジアーノ岡山のブラジル人サッカー選手、パウリーニョ選手(以下パウロ)とレオミネイロ選手(以下レオ)にインタビューを行い、心境をたずねてみた。

●率直に聞きます。日本での生活に不安はありませんか?

パウロ「やはり家族もいるので、生活に不安は消えません。常に注意しています。でもそれは日本や岡山だから特別という事ではなく、今は世界の何処にいても気を付けるべきと考えています」

●今回の新型コロナウイルス感染拡大騒動の不安から、祖国ブラジルに戻りたいという気持ちはないのですか?

レオ「その気持ちはないですね。むしろブラジルの方が深刻な状況になりかねないので。私のブラジルの友達にも感染者が出てしまいました」

●何故ブラジルの方が深刻になると考えているのですか?

パウロ「ブラジルにはハグや握手などの肌が直接触れ合う挨拶の文化があります。普段は人と人との親密度が高まるという良い面もある文化なのですが、今回のケースではより感染のリスクが高くなってしまう一因でもあります」

レオ「ブラジルにはマスクを着用する習慣が無く、通常であれば仮にインフルエンザになったとしてもマスクを付ければ物凄く違和感を持たれてしまいます。僕も日本に来てから初めてマスクを付けた時には不慣れだったのを覚えています」

パウロ「普段だとブラジルではマスクを付けたら笑われたりするんです。新型コロナウイルスの感染症が流行り始めた当初、まだまだブラジルでは緊張感が無くて、インフルエンザと似た様なものだろうと楽観視していました。その後ほんの少しの時間で世界の状況が変わってしまったのは皆さんもご存知ですよね」

(次ページへつづく)

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