カテゴリ : column サッカー フッチボウ・アルチ~ブラジルサッカーの魅力~
2022年 02月 24日 21:53

2022年が幕を開けて早くも2か月近く経つことになる。今年はワールドカップイヤーということで始動が速い。先週末にはJリーグが開幕した。
ワールドカップはこれまでの例では6~7月に開催されているが、今年のカタール大会は11~12月に行われる。そのため日本のJリーグは、ワールドカップ前に全日程を終了させるため、例年よりも1か月ほど開幕を早めているのだ。
ブラジルでは、州選手権が各州で1月下旬から始まっている。こちらは例年通りだが、オフの期間は短い。
そんな2022年だが、最初のFIFAによる世界大会が、先日行われたクラブワールドカップ2021である。2021年の大会だが、年をまたいで2月3~12日にUAE(アラブ首長国連邦)で行われた。
この大会は、当初は2021年12月に日本で行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック影響により日本は開催を返上し、予定より2か月遅れてUAEで行われることになったのだ。
ところで、クラブワールドカップは、以前はかなりの頻度で日本が会場になっていたこともあり、日本のサッカーファンにも馴染みのあるものだった。しかしながら、ここ数年は日本で行われておらず、日本のチームも出場していないので国内であまり注目を浴びていないように感じる。
また、各大陸王者と開催国代表チームを合わせて7チームが出場し世界一を決めるのだが、どうしてもヨーロッパに力が偏っているので、おもしろみに欠ける面もあるかもしれない。
加えて今回の大会期間は、まさに北京オリンピックの真っ只中であった。そのため、北京オリンピックの陰に隠れてしまい、クラブワールドカップは完全に忘れ去られた存在といっても過言ではないほどだった(そんな、注目度が決して高くないクラブワールドカップではあったが、日本では日本テレビの地上波で生中継された)。
今大会に出場した南米王者は、ブラジルのパウメイラス。サンパウロの4大チームの一つで、2大会連続の出場になる。前回は、初戦の準決勝で敗れただけでなく3位決定戦でも敗れ、1ゴールも奪えず大会を後にしている。
一方のヨーロッパ王者として今大会に出場するのは、イングランドのチェルシーだ。UEFAチャンピオンズリーグの常連で、イングランド プレミアリーグの名門中の名門だが、世界一のタイトルは持っていなかった。
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著者紹介
コウトク 2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。現在、スポーツナビのブログ「ブラジルサッカーレポート」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kohtoku/)を執筆中。