歴史的大敗によりブラジル、ベスト4で散る!この敗戦から立ち直ることはできるのか?

2014年 07月 12日

ブラジル ドイツ戦

あの衝撃の試合から丸3日が経とうとしている。

これほどの衝撃はないだろう。優勝候補の筆頭と言われたブラジルが決勝トーナメント、それも準決勝で1-7で負けたのだから…。一体何が起こったのだろうか?

この試合、始まるまではかなり楽しみにしていた。ネイマール抜きのブラジルが、今や最強とも思えるドイツに対してどのような戦いをしてくれるのか、相当に楽しみにしていた。

いつものように日本時間で早朝5時開始の試合、私は目覚まし時計で4:50に目を覚まし、TVをつけた。

選手入場は既に始まっており、ちょうどドイツの国歌が流れていたところだった。そのあとがブラジルの国歌斉唱。これを聞くことができてよかったと思った。ブラジルの国歌斉唱にはいつも感動する。この日キャプテンを託されたダヴィド・ルイスとGKジュリオ・セーザーがネイマールのユニフォームを持っていた。

ネイマールの代わりはベルナルジ、チアゴ・シウヴァの代わりはダンチだった。ベルナルジが出てくれたことは個人的に嬉しかった。

開始早々、ブラジルは相当積極的に攻めており、かなりいいと思った。

しかし、開始11分、ドイツにCKからあっさりと決められてしまった。これは正直相当痛いと思った。ブラジルが勝つためには、絶対に先制点が必要だと思っていたからだ。

そんな私の思いとブラジルの選手たちの思いは一致してしまったのだろうか、その後、ブラジルは相当焦っているように感じられた。とにかく早く1点を奪い返そうと…。

そんなブラジルをあざ笑うかのように、ドイツに追加点が入ってしまう。そして、同じようにまた1点、また1点。立て続けに4点加算され、気づいてみれば0-5になっていた。

こういう時、選手たちは何を考えてプレーしているのだろうか? 監督もハーフタイムではどんな指示をするのだろうか?

後半開始から、フェルナンジーニョに代えてパウリーニョを投入した。この日のフェルナンジーニョは、前試合のコロンビア戦とは打って変わってまったく機能していないように思えた。

その交代が功を奏したのかどうかはわからないが、後半立ち上がり、ブラジルはよく攻めていた。惜しいチャンスもいくつかあった。

しかし、あと一歩届かない。そうこうしているうちに、またドイツペースになった。途中交代のシュールレに2点加点され、0-7になってしまった。

最後終了間際にオスカールが何とか1点入れたが、最終スコア1-7で、ブラジルはドイツに歴史的大敗を喫したのだ(次ページへつづく)。

(文/コウトク、写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)
6月28日、ミネイラォンでのブラジル対ドイツ戦

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著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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