ブラジル国内で起業するのに最も環境が整っている都市はフロリアノーポリス市
2014年 11月 22日起業家を支援する団体「エンデヴァー」が、起業家を歓迎している14州の州都について調査した結果に基づいた起業都市インデックスを公表した。発表は11月24日付けとなっている。
同インデックスによると、ブラジル国内で起業するのに最も環境が整っている都市はフロリアノーポリス(サンタカタリーナ州)という結果が出た。
順位は様々な要因が決め手となっているが、インターネット普及率はフロリアノーポリス(サンタカタリーナ州)やヴィトーリア(エスピリトサント州)が高く、開業までに要する日数が短いのはゴイアニア(ゴイアス州)とサンパウロ(サンパウロ州)だった。
順位は以下のとおり。
1.フロリアノーポリス(サンタカタリーナ州)
開業まで約100日と長めだが、全国1位の都市交通網、インターネット普及率77%という、商売上のインフラが整っている点が最大の魅力。
2.サンパウロ(サンパウロ州)
36日で開業可能。一大消費市場であることと、国際航空便の発着数も多いため商売は広げやすい。
3.ヴィトーリア(エスピリトサント州)
インターネット普及率74%、全国3位の都市交通網とインフラが整っている。大卒以上が人口の35%を占めている点も特徴。
4.クリチーバ(パラナ州)
開業まで約60日。交通網が整備されている。科学技術関連の企業が多く。800件程度の特許申請がなされている。
5.ブラジリア(連邦直轄区)
国際便の発着が多い。人口の28%が大卒以上。
6.ベロオリゾンチ(ミナスジェライス州)
開業まで約55日。科学技術系企業が多く特許取得額は累計100万件以上。
7.ポルトアレグリ(リオグランヂドスル州)
人口の29%が大卒、地代の相場はR$4900/㎡。
8.ゴイアニア(ゴイアス州)
全国最短の約32日で開業可。交通網が整備されている。職住接近が実現(30分以内)が人口の4割。
9.リオデジャネイロ(リオデジャネイロ州)
国際便の発着が多いことと街自体が一大消費市場であることが最大の魅力。
10.マナウス(アマゾナス州)
約50日で開業。地代の相場はR$3500/㎡。電気が通るまで約5日程度かかる。
11.ベレン(パラー州)
電気が通るまで約5日、地代の相場はR$3500/㎡。
12.ヘシーフィ(ペルナンブーコ州)
電気が通るまで約7日、開業まで約68日。
13.フォルタレーザ(セアラー州)
電気が通るまで約5日、交通網は整備されている。職住接近が実現している。ほとんどの場合30分以内で通勤。
14.サルヴァドール(バイーア州)
物価が安いことと国際便の発着が多い点が魅力。地代の相場はR$4400/㎡。
(文/原田 侑、写真/麻生雅人)
写真はフロリアノーポリス市中心部のバスターミナル