2015年 04月 30日 22:54
サンパウロ州保健局が4月29日、サンパウロ市東部イタイン・パウリスタにあるサンタマルセリーナ病院に入院中していたクラウジオ・フェルナンド・メンデス・ジ・モライスさん(25)が脳死と判定された事を確認した。
クラウジオさんは同市に本部があるサッカーチーム、パルメイラスのファン。パルメイラスの応援団”マンシャ・アウヴィヴェルジ”のメンバーで、サンパウロ市北部に住んでいた。
クラウジオさんは26日に行われた同州選手権の決勝第1戦を観た後、恋人を送るため、友人と共にサンパウロ大都市圏ポアー市内のジャルジン・ホマーノ駅前までバスで行ったが、夜8時頃にバスを降りた後、サントスの応援団”トルシーダ・ジョーヴェン”のメンバーとの抗争が起き、暴行を受けた。
クラウジオさんは応援団の上着と半ズボンを着ていた上、左足のふくらはぎに応援団のマークの刺青も入っていた。恋人は応援旗と上着を着ており、友人も応援団の服を着ていたため、パルメイラスファンである事が容易に知れた。
恋人の証言によると、友人に付きまとう男がおり、邪魔だと思った友人がその男の顔を殴り、クラウジオさんも男の方に向かったところ、後方に鉄パイプを持った男達がおり、襲撃された。
恋人と友人は何とか逃げおおせたが、クラウジオさんは大怪我をして、駅の職員に助け出され、サンタマルセリーナに運ばれた。恋人によると、駅の警備員が15人位が彼女の後を追いかけようとしていたと話していたという。
クラウジオさんは重体で、集中治療室に入院していたが、28日に脳死状態に陥り、29日の朝届いた検査結果で脳死と判定された。
パルメイラスファンが抗争事件に巻き込まれて死亡した例はこの6カ月間で既に2件目となっている(29日付「エスタード紙」サイト、ヘジTVなどより)。
(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Felipe Ernesto)
パルメイラス応援団”マンシャ・アウヴィヴェルジ”の一員が犠牲になったのはこの半年で2人件目
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