リオ発祥のフレスコボール、初のジャパンオープンに日系3世の女子チャンピオンが来日。両親は名古屋でシュハスカリーアを経営

2015年 08月 1日

モコトー

シュハスコ(シュラスコ)は6種類。ピッカーニャも豚バラ肉もジューシーで、ズバリ肉の味が堪能できて、美味しい。もちろん、リングイッサ(ブラジル流の味付け生ソーセージをグリルしたもの)、コラサォン(鶏のハツ)などお馴染みのメニューも回ってくる。

その他、サラダバーにはプレート料理も。フェイジョアーダとストロガノフは定番メニューとしてほぼ毎日、その他に2種類の料理が日替わりで用意される。この日はモコトー(牛足などの煮込み料理)が。

シダさんの料理は家庭料理の味で、塩味控えめの優しい味。だけど、例えばフェイジョアーダならニンニク味がしっかりしているし、ストロガノフも、まさにブラジル流のいわゆる「エストロゴノーフィ」。生クリームとトマトソースの味が絶妙なバランスだ。

「ブラジルではストロガノフにはバタタ・パーリャという刻んだポテトチップをかけて食べるのが定番。以前はそのスタイルで出していたんですが、日本ではバタタ・パーリャいらないという方が多かったので、今はサラダバーには出していません。でもリクエストがあれば出せるようにいつでも用意はしていますよ。ブラジル人のお客さんには、まず『バタタ・パーリャは?』って聞かれますからね(笑)」

予約の状況でブラジル人客が多い日は、ブラジル人好みの味付けや食材を用意することもあるという。

サプカイ

ところで店の名前の「サプカイ」だが、これはジジさんの故郷リオデジャネイロの名物のひとつ、リオのカーニバルが行われる会場の呼び名に由来している。

パレードの専用会場「パッサレイラ・プロフェッソール・ダルシー・ヒベイロ」は、マルケス・ジ・サプカイ大通りにあるため、「サンボードロモ・ダ・マルケス・ダ・サプカイ」、略してサンボードロモ、あるいはサプカイと呼ばれる。

また、カミーラさんの父GJシウヴァさんのあだ名“ジジ”は、コメディアンのジジことヘナート・アラガォンに似ていることから、仲間の間でそう呼ばれていたことに由来しているという。

明るいジジさんは、自らテーブルのお客さんを接客する。毎日行われているというミュージシャン生演奏がはじまれば、率先してリズムをとって店を盛り上げる。この店では毎晩、リオの街角のバールのような、賑やかで楽しい夜が繰り広げられている。

ジジ

レストラン「サプカイ」
愛知県名古屋市中区栄4-12-7 愛知サカエビル 1階
営業時間:火曜~土曜 18:00~翌5:00(L.O.4:00)、日曜:18:00~翌1:00
定休日:月曜
電話:052-251-7588

カミーラさんと相棒のシウビアさんによるペアが招待される「フレスコボール・ジャパン・オープン2015」は8月8日(土)、9日(日)に三浦海岸で開催される。

「フレスコボール・ジャパン・オープン2015」
会期:2015年8月8日(土)〜 8月9日(日) 11:00 〜 16:00
会場:三浦海岸海水浴場(神奈川県三浦市南下浦町上宮田)
海の家「夏小屋」フレスコボール特設コート
主催:一般社団法人日本フレスコボール協会(JFBA)
http://www.frescoball.org/japanopen/2015/

シウヴィーニャとカミーラ

(写真・文/麻生雅人)