ブラジルの伝統芸能マラカトゥとサトウキビ栽培の関係
2015年 11月 28日レシフェ(ヘシーフィ)とオリンダのカーニバルは、ブラジル三大カーニバルの一つであると言われています(他の二つはリオのカーニバル、サルバドールのカーニバル)。
そんなレシフェ(ヘシーフィ)とオリンダのカーニバルで集団で行われる伝統芸能の中に、一風変わったキャラクター、カボクロ・ジ・ランサというのが登場します。
カボクロ(caboclo)とは、白人とインディオの混血を指す名称。ランサ(lança)というのは、槍です。カボクロ・ジ・ランサとは「槍を持ったカボクロ」という意味で、カラフルな衣装を着て、口に花を加えて槍を振り回しながら舞を踊るキャラクターです。
初めて見たときは、「カラフルな田代まさし」みたいだなと思いましたが、カーニバルなどお祭りの時期のレシフェ(ヘシーフィ)~オリンダでは、そこかしこでカボクロ・ジ・ランサを目にする機会があるので、この地域の人々に愛されているキャラクターなのだと思います。
このカボクロ・ジ・ランサはマラカトゥ・フラウ(またはマラカトゥ・バッキ・ソウト)と呼ばれる伝統芸能の踊りの中に登場する、もっとも重要なキャラクターです(次ページへつづく)。
(文/唐木真吾、写真/Daniel Tavares/PCR)
写真は2015年2月15日、ペルナンブッコ州ヘシーフィ市のカーニバルに出演したマラカトゥ・バッキ・ソウトのグループ