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ブラジルの建築家リナ・ボ・バルディ展、今日から開幕

リナ・ボ・バルディ

駐日ブラジル大使館で、ワタリウム美術館の和多利志津子館長、展示の監修を担当した妹島和世氏、会場デザインを担当した周防貴之氏による会見が行われた後、美術館会場でセレモニーが行われた。

「リナ・ボ・バルディはもともとはローマに生まれました。このイタリア人のかっこいいおねえさんがどうしてブラジルへ行くことになったかというと、当時イタリアは戦争が激しく、日本と同じで最終的に戦争にも負けました。世の中が暗い空気に包まれている中、結婚していたバルディさんと共にブラジルに出かけます。そこで、明るく、とても人間的な生活をしているブラジルの人たちにすっかり魅了されて、そのままブラジル人となりました」(和多利志津子館長)

和多利志津子

「リナ・ボ・バルディの建築は、イタリア生れだからか合理的な面もありながら、近代建築の繊細なつくり方をしている部分を併せ持ち、かと思えば、そこに突然、赤い土や藁などブラジルで出会った素材もミックスして使ったりもする。いつまでたっても新しいのか古いのかわからないような、力強いし優しいしラジカルな、そういったところが魅力だなと思っていました」(妹島和世氏)

妹島和世

「あの時代の建築家というのは、ル・コルビジェをはじめモダンな建築が見せたシャープなものと、もともとその国が持っている土着的でエネルギッシュなものとの間に挟まれた感じがあったんじゃないかという気がします。その間に立って、どこまで人間のエネルギーとか人間の夢、といったものを表現して、どこまで自分の建築的な造形を表現するか、というところで揺れ動いていたんだろうと思います。リナの場合は、すごく土着的な、ブラジルの人たちのエネルギーのようなもの、フォークロア的なものを感じて作ったものと、すごくシャープなモダンな建築との間を行ったり来たりしていたのでは? そういった角度で見るのも楽しいと思います」(和多利志津子館長)

(次ページへつづく)

(写真・文/麻生雅人)

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