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ブラジルの建築家リナ・ボ・バルディ展、今日から開幕

周防貴之

会場のデザインには、リナの想いや考えが伝わるような工夫が凝らわれた。

「リナが自分の建築にも取り入れたブラジルの赤土の雰囲気を会場の床に再現をしています。建築家の展覧会ではありますが、スケッチなど建築に関係するさまざまなものを展示したり、インタビューの映像を紹介したりして、リナがどういう考えで建築に取り組んでいたか、人生を歩んできたか、人となりもわかるような展示になっていると思います」(周防貴之氏)

MASP

今回の展覧会では、リナ・ボ・バルディが生涯に手掛けた12の建物の中から代表的な4つの建物が紹介されている。紹介されるのは、「MASP(マスピ):サンパウロ美術館」、「サンタ・マリア・ドス・アンジョス教会」、「SESC(セスキ:ブラジル商業連盟社会サービス連盟)ポンペイア文化センター」、「ガラスの家」。

行政窓口から劇場、青少年の教育施設までを備えるセスキ(ブラジル商業連盟社会サービス連盟)のポンペイア支部の建物や、マスピ(MASP)は、共に、地域の住民だけでなくサンパウロ市民の生活に溶け込み、親しまれている。

「彼女が作った公共の建物は、すごく楽しい場所なんです。セスキポンペイア文化センターも、誰もがリラックスできる場所。私が訪ねていったとき新聞を読んでいたおじさんがいたのですが、彼なんかは、明らかにこれは自分の家だと思っている感じでした(笑)。でもそれは、きっとリナは、誰もがそう思えるような公共の場所が作りたかったんだろうなという、リナの想いがとてもよく伝わってくる情景でした」(和多利志津子館長)

「建築、場所というものは、皆のために力を持てるはずなんだと、リナを見ていると勇気づけられます」(妹島和世氏)

リナ・ボ・バルディ

「リナ・ボ・バルディ展 ブラジルが最も愛した建築家」

会場:ワタリウム美術館
開催期間:2015年12月4日(金)~2016年3月27日(日)
休館日:月曜日(12/7, 12/14, 21, 28, 1/11と3/21は開館)、12/31-1/4は休館
開館時間:11時より19時まで(毎週水曜日は21時まで延長)
入館料:大人 1000円/学生[25歳以下] 800円/小・中学生 500円/70歳以上の方 700円
ペア券:大人 2人 1600円/学生 2人 1200円

主催:ワタリウム美術館
助成:駐日ブラジル大使館、ブラジル文化省
協力:リナ・ボ & P.M バルディ協会(サンパウロ)

ワタリウム美術館
http://www.watarium.co.jp/
東京都渋谷区神宮前 3-7-6
Tel:03-3402-3001

(写真・文/麻生雅人)

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