ブラジルの食肉加工業最大手JBSにインサイダー取引疑惑

2017年 05月 21日

インサーダー ブラジル

現在、連邦警察の汚職捜査の渦中にあるブラジル食肉業界最大手企業、JBSに対して証券取引委員会も動き出した。

グローボ系ニュースサイト「G1」が5月19日づけで伝えたところによると、18日から19日にかけてブラジル証券取引委員会(CVM)は、JBSが行った5つの市場取引に関して調査手続きを開始したという。

調査事由はドル先物取引と株式売買におけるインサイダー取引を含む不正取引。CVMは調査対象となる取引の内容を発表した。

報告によると、JBS本体が行った取引以外にも、同社のオーナー、バチスタ一族の資産運用をまとめて行っているFBホールディングス(FB Participações)とグループ内企業であるオリジナウ銀行(Banco Original)の間の取引もCVMの調査対象になっているとのことだ。

CVMのウェブサイトによると、5月12日から17日の間にJBSによって行われた別の取引2件についても調査を開始したという。この2件の詳細は公表されていない。

18日から19日にかけて開始された調査の概要は下記の通り。

(次ページへつづく)

(文/原田 侑、写真/Rafael Matsunaga/Arquivo/Wikipédia)

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