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汚職摘発がM&Aを呼ぶ!? ラヴァ・ジャット作戦開始から3年間で、関連企業のM&Aは約36兆円規模に

ハワイアナス

アウパルガタスの大株主は2年の間に3度交代したことになる。2015年末ごろ、同社の元大株主、カマルゴ・コヘアは汚職スキャンダルで名前が出た後、26億6000万レアル(約930億円)で現在の大株主J&Fにアウパルガタス株式を売却した。

2016年、カマルゴ・コヘアから株式を買い取ったJ&Fはアウパルガタスにおける自社の持株比率を高めるため、5億レアル(約175億円)分の株式を追加取得した。しかしながら2017年に入ってJ&Fのオーナー兄弟、ジョズレイ・バチスタ氏とウェズレイ・バチスタ氏が贈収賄捜査の対象となり、J&Fはアウパルガタス株式を放出する必要に迫られた。

2017年7月にJ&Fはイタウーザ、カンブイー・インベストメントとブラジル・ワラントにアウパルガタスにおける自社の持分54%を35億レアル(約1225億円)で売却した。これら3社は大富豪モレイラ・サレス一族が大株主であることで知られている。

ラヴァ・ジャット作戦関連のM&Aで最大の案件はペトロブラスグループが売却したノヴァ・トランスポルタドーラ・ド・スデスチ(以下「NTS」)。売買価額は167億レアル(約5845億円)だった。買い手はインフラ建築関連の持株会社、ノヴァ・インフラエストゥルトゥーラ・フンド・ヂ・インヴェスチメントス・エン・パルチシパソィンス(以下「NIF」)。NIFはブラジルの投資ファンド、ブルックフィールド・ブラジル・アセット・マネジメント・インベストメント(以下「ブルックフィールド」)が運営している。

次に大きいのがJ&Fによるエルドラド・セルロージ・イ・パペウ株式の売却で、買い手はオランダのペーパー・エクセレンス。売却価額は150億レアル(約5250億円)だった。

傘下企業株式を最も多く放出したのはペトロブラスで、売買価額は2015年以降合計で425億レアル(約1兆4875億円)に上った。

(次ページへつづく)

(文/原田 侑、写真/Divulgação)
写真は女優のスザーナ・ヴィエイラが出演したハワイアナスのプロモーション

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