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【コパアメリカ2019】日本、強豪ウルグアイから価値ある勝ち点をもぎとる

グレミオアレーナ(写真/ Diego Salton)

日本の第2戦が、6月20日(木)20:00(日本時間21日(金)8:00)、ポルトアレグリのグレミオアリーナで行われた。

相手は古豪ウルグアイ。昨年、日本で行われたキリンチャレンジカップでは4-3で勝っているものの、このときとは日本のメンバーはがらりと変わっており、ほとんど参考にならない。

対チリ戦から中2日で行われたこの試合、日本の先発は、前試合からかなり変えてきた。

日本の先発は以下の通り。

GK:川島(ストラスブール(フランス))

DF:右SB:岩田(大分トリニータ)

  右CB:植田(サークルブルージュ(ベルギー))

  左CB:冨安(シントトロイデン(ベルギー))

  左SB:杉岡(湘南ベルマーレ)

MF:右ボランチ:板倉(フローニンゲン(オランダ))

  左ボランチ:柴崎(ヘタフェ(スペイン))

  右MF:三好(横浜Fマリノス)

  中MF:安部(鹿島アントラーズ)

  左MF:中島(アルドゥハイル(カタール))

FW:岡崎(レスター(イングランド))

フォーメーションは、前試合と同じ4-2-3-1。川島、岩田、板倉、三好、安部、岡崎の6人が初のスタメンとなった。

注目すべき点はいろいろとあるが、まずは、川島、岡崎といったベテラン勢がこの若き日本代表にどのような作用をしてくれるか、というところだろう。

そして、前試合で出場機会のなかった若手選手たち、岩田、板倉、三好がどのような動きを見せてくれるか、といったところだ。

初戦同様、日本は立ち上がりから上々の試合への入り方だった。

ワントップに入った岡崎が立て続けにシュートを打ち存在感を見せていた。

攻撃の起点は、2列目右サイドの三好と左サイドの中島、そしてボランチの柴崎といった感じだが、フル代表では初めての試合となる三好の攻撃に絡むシーンが特に目立った。

ウルグアイも地力は十分で、いくつかのシュートを打っていたが、守護神 川島は落ち着いて処理していた。

そして、前半25分、柴崎からのサイドチェンジの大きなパスをもらった三好がそのままドリブルで切り込み、PA内に入り、振り抜いた球はきれいにゴールネットを揺らした。

目の覚めるような鮮やかなゴールだった。

まさにゴラッソ。ビューティフルゴールだった。これが、今大会、日本にとって初ゴールとなった。

その直後、ウルグアイのキックオフ後のファーストプレーで、岡崎がゴール前で競り、惜しいシーンがあった。岡崎は体を張って、らしいプレーを何度も見せてくれていた。

1点を取った日本の動きはとてもよく、攻め続けていた。

そんな中、ウルグアイは、ロングボールをカバーニ(パリSG)が植田と競り、PA内で倒れた。

試合はそのまま続行されたが、カバーニはしばらく起き上がれず倒れこんだままだったからか、その後中断され、このシーンでVARの判断を仰ぐこととなった。

結局ウルグアイにPKが与えられてしまった。

このPKをスアレス(バルセロナ)が難なく決めて、1-1の同点となってしまった。

本当にVARは水を差すというか、すっきりしないところがある。

その後、カバーニのゴールポストに当たるミドルシュートなどもあり、終盤はウルグアイに攻め込まれる時間帯もあった。

しかし、試合はほぼ互角といっていいだろう。日本は本当によくやっていた。

前半は1-1で折り返した。

そして、後半が始まった。

後半も打ち合いが続く。

日本は、三好、そして岡崎が反転からのシュートなどを放ち、見せ場を作っていた。

ウルグアイも、カバーニがGK川島と1対1になるシーンなどもありチャンスメイクをしていたが、川島が見事にブロックし、ゴールを決めさせなかった。

そんな中、後半14分、またも三好がゴールを決めてくれたのだ。

左サイドを駆け上がった中島からのクロスを、岡崎が相手DFと競りつぶれ役となり、GKがはじいた球を三好が落ち着いてゴールを決めたのだ。

これで再び日本が勝ち越した。

強豪ウルグアイから2度もリードを奪ったのだ。

しかし、試合はそう簡単なものではない。

ウルグアイの攻撃の時間が続く。

スアレスが何度となくシュートを放つが、川島が守る。

しかしそんな中、後半21分、ウルグアイは、CKからDFヒメネス(Aマドリッド)が頭で決め、再び2-2のタイとなった。

その後も、ウルグアイの怒涛の攻撃が続く。

日本は何とか耐えた。

後半終盤、日本は、安部からFW上田(法政大)、三好からMF久保(FC東京)、そして岩田からDF立田(清水エスパルス)に選手を交代させた。

この試合では、残念ながら久保がボールを持つシーンはほとんどなかった。

そして、そのまま2-2で試合は終わった。

日本は、世界ランキング6位の相手から価値あるドローをつかみ取った。この日本の健闘ぶりは、地元ブラジルでも話題になっているようだ。

日本は、中2日という厳しい日程を、先発の約半分を変えるというローテーション制をうまく活用した。そして三好というスターまで誕生させた。

また、岡崎、川島といったベテラン勢が、若き日本代表たちの目の前で、身をもって戦う姿勢を見せてくれた。

日本のグループリーグ最終節は、6月24日(月)20:00(日本時間25日(火)8:00)に、エクアドル相手に、ベロオリゾンチのミネイラォンで行われる。

ミネイラォンといえば、5年前のブラジルW杯準決勝で、ブラジルがドイツ相手に1-7と惨敗したところである。この試合は、ミネイラォンの惨劇として記憶されている。

1分け1敗で勝ち点1の日本は、グループリーグ突破の可能性を秘めている。そのためには勝利が絶対条件であり、決してたやすいことではないが、可能性は十分あるだろう。

若手主体のチームにベテランがエッセンスを加えてくれた。第3戦はどんな試合になるのだろうか。

全力戦で戦っている若き日本代表。出場メンバーも含め、次の試合がとても楽しみだ。

(文/コウトク)

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著者紹介

コウトク  2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。現在、スポーツナビのブログ「ブラジルサッカーレポート」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kohtoku/)を執筆中。