世界各国のスポーツファンによる観戦旅行の“熱量”調査、発表に

2019年 11月 22日

2018年FIFAワールドカップロシア大会でのブラジルのサポーター(写真/Rovena Rosa/Agência Brasil )

世界最大級の宿泊予約サイトBooking.comが、世界各国のスポーツファンによる観戦旅行の熱心さを調査して、11月21日(木)に発表した。

調査では、ポジティブなスポーツファンが多い国籍や、自国のチームを応援するための観戦旅行に払える犠牲の大きさ、それが持つ彼らの旅行パターンへの影響、大きなスポーツイベントのためにスポーツファンたちが宿を予約する時に重要視する要素などが公表された。

今回の調査結果によると、ブラジルのサッカーファン(21%)は、主要な国際大会の決勝戦で「自国のチームを観戦するためなら仕事を辞めても良い」と回答したという。同様の回答では、アルゼンチン(18%)、メキシコ(18%)、コロンビア(15%)となったという。

また、世界中の旅行者の約5人に1人(19%)が、「自国のチームが出場する大きな大会を見るために旅行するなら、そのためにハネムーンをキャンセルする」と回答したという。日本は16%に留まったとのこと。

インドのクリケットファン(41%)、中国のバスケットボールファン(41%)、タイのサッカーファン(32%)で、「そのためなら恋人との旅行をキャンセルすることもいとわない」と回答し、このランキングの上位に位置したという。

今回の調査発表を受けて、ブッキング・ドットコムのグローバル・アンバサダーを務めるUEFA EURO 2008™の得点王のダビド・ビジャは「UEFA EURO 2008™決勝戦でのファンのサポートは大変素晴らしく、彼らの揺るぎないポジティブさが私たちのチームを優勝へと導いてくれたことは間違いないでしょう」と語った。

「成績の良いときも悪いときもファンが変わらぬサポートをしてくれて、世界トップクラスのスタジアムでプレイする私たちの姿を見るために時間とお金をかけて遠路はるばる来てくれていたことにはとても感銘を受けました」(ダビド・ビジャ)

Booking.comによると、来年2020年は日本でオリンピック・パラリンピックが開催されるほか、ヨーロッパでは12の都市で6月からサッカーUEFA EURO 2020™が行われる。そのほかフットサル(リトアニア)やクリケット(オーストラリア)のワールドカップも予定されており、大きなスポーツの国際大会が各地で行われることから、世界各国のスポーツファンやサポーターたちが旅行の準備を始めているという。

(文/麻生雅人)