【コラム】いよいよカーニバル本番!

2020年 02月 24日

リオデジャネイロ、サウゲイロのクアドラで行われたサウゲイロショーの模様。中央が工藤めぐみさん(写真/Rogerio Neves、写真提供/工藤めぐみ)

皆さんへ、ひとまずのご報告を。サウゲイロにまた戻る事が出来ました!

といっても、それまでに、紆余曲折がありました。

サウゲイロのネームバリューも上がり、世界中からパシスタになりたいダンサーがやってくるため、この数年でインターナショナルダンサーが一気に増えました。

あまりに殺到するので、師匠が外国人は2人に絞る!枠を決めます! と発表したのです。

もうこの時にはリオ行きを決めていたので、プレッシャーに潰されそうでした。

出国前に泣いて、泣いて…大好きなはずのサウゲイロへの一歩が凄く重くて…。

でもリオに着いて師匠に会ったら…とーーっても強く抱きしめてくれて。未だパシスタになる夢がかなわない30名以上のダンサーたちに私の事を紹介してくれました。

「サウゲイロで初めての外国人ダンサー、MEGUMIだよ。知ってる? 彼女から始まったんだよ」

そこから、いままでのこと、沢山の話しをしてくれて。

私は、まさかの状況に涙を堪えるのが大変でした。

ここから2時間の練習。これはテストでした。全神経を集中させて…。ほんっっとに内容濃すぎて倒れるかと思いました。

今年のエンヘード(パレードの行進のテーマ曲)の中で踊ってる時も、涙を堪えるのに必死でした。2008年に初めて挑戦した以来、今までとは又違う感情が溢れていました。

練習終了後、着替えてOKの許可を貰いました。後日、無事にパシスタのお衣装をいただいたときは、ずーーーっと緊張していたので一気に安心と嬉しさが込み上げて来ました。

今年のお衣装、むちゃ可愛い! 楽しみにしていて下さい!

(文/工藤めぐみ)

著者紹介

工藤めぐみ Megumi Kudo

工藤めぐみ Megumi Kudo
9歳よりクラシックバレエを基礎にサンバを始める。
2008年にリオデジャネイロの名門エスコーラ・ジ・サンバ「サウゲイロ」のパシスタのオーディションに合格。
2009年~2011年、2013年~2014年に同団体のパシスタとして、リオのカーニバルに出場している。「サウゲイロ」の選抜メンバーによるサンバショーのメンバーでも、唯一の日本人として参加している。
帰国中は、プロフェッショナルのダンサー(SMAPドームツアー、山下智久コンサートのサンババックダンサーなど)や、ダンスインストラクターとして活躍。神戸にてダンス教室「MEGUサンバダンス」を主催するほか、地元のサンバチーム「Feijão Preto(フェジョン・プレット)」のダンサーリーダーも務める。神戸まつり、浅草サンバカーニバルをはじめ全国のサンバ関連イベントでも活躍。

「Feijão Preto(フェジョン・プレット)」http://www.feijaopreto.net/

「MEGUサンバダンス」http://www.feijaopreto.net/sambadance.htm
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