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鶴見で日本人と外国人が「顔の見える関係」を作れる場所づくりの支援を募集

(画像提供/NPO法人ABC Japan)

NPO法人ABC Japanが、外国につながりのある子どもたちの交流スペースを作るプロジェクト支援のためのクラウドファンディングを開催している。

ABC Japanは横浜市鶴見区を拠点に、ブラジルをはじめ外国につながりがある子どもたちの学習支援、親や地域の人々も含めたコミュニティのつながりづくりなどを通して、異文化を尊重しあう土壌づくりを目指すNPO法人。

2009年にスタートさせたフリースクールでは、不登校の子どもや、来日したてで日本語が分からない子どもたちなど、毎年約20名の子どもたちが、日本語や教科の勉強をしている。15歳を過ぎてから来日したために高校進学を希望しても、公には学習の場がない子どもたちには、高校受験の支援も行っている。

また、子どもたちの親もまた、日本語が不自由だったり、日本の習慣になれていなかったりすることで、生活や就職などで問題を抱えているケースもある。

子どもたちの支援を行う上で彼らをとりまくとりまく環境、とくに家庭が安定していることも大事だと考えるABC Japanは、「電気工事士試験対策講座」や「大人のための日本語講座」を開催しりなど、親の支援活動も行っている。

これまでABC Japanは、拠点としていた鶴見駅に近い繁華街にある雑居ビルでフリースクールを開催してきたが、中学生・高校生が集まるのに最適な環境とはいえず、また、地域の人たちがだれでもきがるに集える場所とは言えないことが悩みだったという。

このたび同団体は、地域の人々の行為を受けて、拠点を、現在改装中の新しいスペースに移動することとなったことを受け、このスペースを、子どもたちがより学習しやすい環境にするための設備や備品を購入するためのクラウドファンディングを実施している。

2019年4月に改正入管法が施行されたことを受け、今後ますます外国人住民が増えると思われるが、学校など行政の受け入れ体制はまだまだ整備されていないため、様々な問題が生じることは想像に難くない。

そんな中、NPO法人ABCジャパンの安富祖美智代表は「鶴見のように外国人住民とともに暮らすコミュニティとしての歴史と経験をもつ地域は、これから多国籍化が進んでいく他の地域の先例として、貴重な存在になると考えています」と語る。

「『小さな地球』とも言える鶴見の良さを大切にし、日本人と外国人が「顔の見える関係」を作っていくことが私たちの願いです」(安富祖代表)

今回誕生する新しいスペースを、「顔の見える関係を作れる場所」にしていきたい安富祖代表は言う。

この度のクラウドファンディングでは、ポルトガル語教室の参加券、中国語教室の参加券、カポエィラ教室の参加券、サンバ打楽器教室の参加券などのリターンが用意されている。アドレスはhttps://readyfor.jp/projects/abcjapan-newspace。支援募集は3月20日(金)午後11:00まで。

(文/麻生雅人)

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