ブラジル、新型コロナウイルス感染症の死者1000人超える

2020年 04月 11日

写真は4月10日(金)、リオデジャネイロ市、大規模なファヴェーラがあるホッシーニャ地区の入口を消毒する市の清掃員(写真/PMRJ- via Fotos Publicas)

ブラジル保健省が新型コロナウイルス パネルデータを通じて発表(4月10日(金)17時)した、同国で確認された新型コロナウイルス感染症の症例総数は前日が17.857人だったのに対し、19.638人になった。

死者は1.056名になった。死者が最も多いのはサンパウロ州(540名)で、リオデジャネイロ(147名)、ペルナンブッコ州(65名)、セアラー州(58名)、アマゾナス州(50名)。

現地メディア「オ・グローボ」によると、死者数1,056名のうち13名は29歳以下だという。死者の年齢別の内訳は以下。

0歳~5歳 1名
6歳~19歳 3名
20歳~29歳 9名
30歳~39歳 40名
40歳~49歳 59名
50歳~59歳 104名
60歳~69歳 198名
70歳~79歳 211名
80歳~89歳 176名
90歳以上   48名

死者のうち74%は持病がある患者で、418名が心臓疾患、308名が糖尿病、101名が肺炎、69名が神経疾患、59名が腎臓病、53名が免疫に関する疾患、39名が肥満、24名が喘息の持病があったという。複数の疾患を持病に持つ人もいたという。

また、入院している人と死者の、国勢調査で区分されている肌の色の違いによる割合は以下。

白(branco)  入院患者の73.9%と死者の64.5%
褐色(pardo)  入院患者の 28.5%と死者の18.9%
黒(preto) 入院患者の4.3%と死者の4.2%
黄(amarelo) 入院患者の2.5%と死者の2.8%
先住民(indígena) 入院患者の0.2%と死者の0.2%

ブラジル保健省が4月10日に発表した州別の感染者の数は以下。

<北部>

アマゾナス州(AM) 981名
アクリ州(AC) 70名
パラー州(PA) 170名
ホライーマ州(RR) 63名
トカンチンス州(TO) 23名
ホンドニア州(RO) 32名
アマパー州(AP) 166名

<北東部>

セアラー州(CE) 1478名
バイーア州(BA) 604名
ペルナンブッコ州(PE) 684名
リオグランジドノルチ州(RN) 263名
アラゴアス州(AL) 45名
セルジッピ州(SE) 42名
マラニョン州(MA) 293名
パライーバ州(PB) 79名
ピアウイー州(PI) 40名

<中西部>

連邦直轄区(DF) 555名
ゴイアス州(GO) 191名
マットグロッソドスウ州(MS) 97名
マットグロッソ州(MT) 112名

<南東部>

サンパウロ州(SP) 8,216名
リオデジャネイロ州(RJ) 2,464名
ミナスジェライス州(MG) 698名
エスピリットサント州(ES) 300名

<南部>

リオグランジドスウ州(RS) 636名
サンタカタリーナ州(SC) 693名
パラナー州(PR) 643名

(文/麻生雅人)