インスト界で活躍するピアニスト、ヒカルド・バセラールがライブアルバムを発表

2020年 09月 11日

ヒカルド・バセラール「Ao Vivo no Rio」(画像提供/Media Brazil)

ブラジル北東部セアラー州出身のピアニスト、作・編曲家のヒカルド・バセラールが4作目のソロアルバム「Ricardo Bacelar  Ao Vivo no Rio」を発表した。

80年代にはロックバンド、ハノイハノイのメンバーとして活動したこともあるヒカルド・バセラールは、現在ではピアニストとしてインストゥルメンタル音楽のシーンで活躍している。2018年には来日公演を行い、日系ブラジル人コミュニティでも演奏した。

「Ricardo Bacelar –Ao Vivo no Rio」は来日公演と同じ2018年に、リオデジャネイロにあるブルーノート・リオで行った公演を収めたライブ盤。ジャヴァンやマリア・ベターニアなどさまざまなシンガーから信頼されるギタリストのジョアン・カスチーリョや、エヂ・モッタやジェイ・ヴァケールのサポートで知られるコントラバス奏者のアレシャンドレ・カタタウなどが参加している。

ジャズのスタンダード「キラー・ジョー」はバイーア流のリズムを取り入れ、モアシール・サントスの「ナナン」はラテンジャズ仕様で聴かせるなど、国内外の名曲をブラジルならではのアレンジで演奏している。

「Ao Vivo no Rio」収録曲
1 – Killer Joe (Benny Golson)
2 – Toda Menina Baiana (Gilberto Gil)
3 – Senõr Blues (Horace Silver)
4 – Partido Alto (Flora Purim, Alex Malheiros e José Roberto Bertrami)
5 – Nanã (Moacir Santos e Mário Telles)
6 – So May it Secretly Begin (Pat Metheny)
7 – Água de Beber (Tom Jobim e Vinícius de Moraes)
8 – Sernambetiba, 1992 (Ricardo Bacelar e Cesar Lemos)
9 – Blue Miles (Chick Corea)

同アルバムはSpotify(https://bit.ly/rbaovivospotify)やAMAZON music(https://bit.ly/rbaovivoamazon)、Google Play(https://bit.ly/rbaovivogp)などでリリースされている。

また、新型コロナウィルスのパンデミックにより多くの人が外出を控える中、ヒカルドは7月から毎週木曜に自身のyoutubeチャンネルで演奏の配信をスタートしている。配信ライヴでは、本作にも収録されているジウベルト・ジウ作「Toda menina baiana(バイーアの女の子は皆)」などを演奏している。

「Toda menina baiana(バイーアの女の子は皆)」
「Nanã(ナナン)」
「Água de Beber(アグア・ジ・ベベール)」
「Killer Joe」
「Señor Blues」
「Partido Alto」

(文/麻生雅人)