フルッタフルッタが、アサイーの造血機能性に関する最新の研究結果を発表。機能性表示食品取得も視野に

2021年 11月 24日

アサイーの収穫の様子(画像提供/株式会社フルッタフルッタ)

株式会社フルッタフルッタは11月16日(火)、オンラインでメディアラウンドテーブルを開催した。

イベント内では、広報担当の松田恵子氏による企業と製品の紹介に続き、代表取締役CEOの長澤誠氏が、アサイーの造血機能性に関する研究の最新発表や、同社の成長戦略について語った。

2008年頃に盛り上がったスーパーフルーツや、2011年頃から盛り上がったスーパー・フードなどのブームなどを経て、日本でも大きく注目されたアマゾン地域原産の果実アサイー。2013年にはアサイー自体もブームを巻き起こした。

しかし、ブームが去った後もアサイーは、特にアスリートを中心に、着実に支持され続けている。

「多くのアスリートの方々から、アサイーが体調のコントロールに効果があるという声をいただきました。実感として効果があるということは、アサイーの成分が、何かしら体調を左右する機能を持っている可能性があるのではないか、だったらこの原因を探求する研究は、アサイーを扱う我々がやるべき使命だと考えました」(長澤誠氏)

貧血症状の改善の効果があるという多くの声が寄せられていたことを受けて、同社は千葉大学との共同研究を行った結果、アサイーが血液中の造血ホルモン(エリスロポエチン)に作用することを解明した。

今回のラウンドテーブルでは、アサイーの造血機能に関する研究の最新報告として、細胞試験でアサイーの摂取により、造血ホルモンを増やすことが確認されたことが発表された。

今後も、造血ホルモンを増やすメカニズムを解明するための臨床試験、関与成分等に関する追加研究が予定されているという。

長澤誠氏は「アスリートのみならず、日常生活において貧血やバイオリズムの不調に悩む方や、QOLの向上に意識を持たれている方にもアサイーの機能価値を広く知っていただけるよう、メカニズムの情報発信に尽力していきたい」と述べ、将来的には、「機能性表示食品取得も視野に入れ、原料としてのBtoB販売も考えている」と語った。

株式会社フルッタフルッタ  代表取締役CEOの長澤誠氏

そして、同社による今回の発表のもう1点の柱が、トロント大学との共同研究に関するだ。

共同研究により、細胞試験で新型コロナウイルス(COVID-19)起因のNLRP3誘発性炎症を抑制する効果が確認されたことが発表された。

炎症の抑制には、アサイーの抗炎症、抗酸化効果が功奏している可能性があるという。

トロント大学のシー・ヤンズー研究員はVTRを通じて、フルッタフルッタのアサイーエキスを使用して行っている実証実験の内容を報告した。

同大学では、アサイーによる新型コロナウイルス(COVID-19)起因のNLRP3誘発性炎症を抑制する効果を引き続き検証していくと同時に、脳神経系疾患(双極性障害)、心血管疾患、関節リウマチなど他の疾患への効果も検証予定と述べた。

(文/麻生雅人)