2021年のブラジレイラォン(ブラジル全国選手権)を振り返って
2021年 12月 27日
何と名門グレミオが17位で降格が決まってしまった。
ホナウジーニョ・ガウーショが育ちプレーしたことでも知られるグレミオは、南部ポルトアレグリの名門チームだ。最近では、ほんの4年前、2017年にリベルタドーレス杯を制しクラブW杯に出場している。
他の降格チームは、18位バイーア、19位スポルチ、20位シャペコエンセの3チームだ。バイーアはサルヴァドール、スポルチはヘシーフィのチーム。いずれも、ブラジル北東部の人気チームだ。北東部に住んでいた身としては、残念な思いが強い。
そして、シャペコエンセは、2016年11月に飛行機事故に遭遇し主力選手の多くを失ったチームである。翌2017年8月にはスルガ銀行カップで浦和レッズと対戦するために来日したこともあるが、残念ながら来季は2部で戦うこととなる。
一方、セリエBからの昇格チームも決まった。上位4チームが自動的にセリエAへ昇格する。
昨季本田圭佑が加入し日本でも注目を浴びたボタフォーゴが優勝し真っ先に昇格を決め、2位から4位のゴイアス、コリチーバ、アヴァイーも来季はセリエAで戦うこととなる。
昨年セリエAからセリエBへ降格した4チームの内、ボタフォーゴ、ゴイアス、コリチーバは、今季セリエBでトップ3に入り、1年で1部セリエAへの返り咲きを果たした。
しかしながら、昨季降格した4チームの中でもっとも力があると目されていた、リオの4大チームであるヴァスコダガマは10位と低迷し、来季もセリエBで戦うことになってしまった。同じくリオの4大チームのボタフォーゴとは対照的な結果になってしまった。
リーグ戦であるブラジル全国選手権を終え、コパドブラジルの決勝も終えたブラジルサッカー界は短い休みに入っている。
来季の始動は、1月下旬より各地で始まる各州選手権となる。
(文/コウトク)