PSG試合前日練習。エムバペ、オーラ放つ

2022年 07月 20日

7月19日(火)、秩父宮ラグビー場。練習を行うパリ・サンジェルマン(撮影/コウトク)

7月19日(火)夜、秩父宮ラグビー場で、パリ・サンジェルマン(PSG)の試合前日練習が15分間のみメディア向けに公開された。

18日(月)に行われた一般公開練習とは打って変わり、ひっそりと静かな雰囲気の中で練習は行われた。

開始予定19:00の5分ほど前から、選手たちはおもむろにグランドに出てきた。グランド中央で円になり、監督・コーチ陣の指示が飛んでいた。

やがてフィールドプレーヤーとゴールキーパーがグランドの両サイドに分かれて、練習が開始された。

フィールドプレーヤーの選手たちはグランド中央から南スタンド側へ移動。マルキーニョスが先頭に立って皆を引き連れながらランニングで移動していた。キャプテンらしい行動が体中からみなぎっていた。

まずは少人数で、ボールを使って体を動かす。アップを兼ねているのだろう。

メインスタンドから一番遠い位置に、エムバぺ、そしてネイマール、メッシも一緒になって体を動かしていた。

セルヒオ・ラモスは、引き締まった表情で淡々と。そして、マルキーニョスは、全体のほぼ中央の位置で、誰とも群れることなく率先垂範を絵に描いたような姿で体を動かしていた。

エムバぺは引き締まった体で、動きもひときわシャープだった。身長は178cmとのことだが、すごく大きく見える。

その後、パス練習を行い、15分間のメディアへの公開時間が終了した。

メディアの退出と同時に選手たちにはビブスが渡され、これからピッチの3分の2ほどの大きさでの試合形式の実践練習が行われるようだった。

そして今日20日(水)、いよいよPSGの試合が行われる。会場は、秩父宮ラグビー場のすぐ近くの国立競技場だ。

PSGに関しては、これだけのスーパースターがプレーするので注目選手は数多くいるが、その中で一人を選ぶとすればエムバぺだろう。練習の時から、この日の練習でも体中から醸し出す雰囲気が違ってみえた。試合ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、とても楽しみだ。

対戦相手は昨年のJリーグ王者 川崎フロンターレ。

しかしちょうど今、日本代表は東アジアE1サッカー選手権を行っており、川崎フロンターレの主力選手の多くもそちらに招集されている。

そのため、せっかく世界の超一流選手たちが集うPSG戦には、残念ながらベストメンバーで臨めない。日本代表に選ばれた川崎フロンターレの選手たちは複雑な心境だろう。

この試合の模様は、地上波(TBS系列)で生中継される。

スーパースターたちの素晴らしいプレーで、日本中のサッカーファンを熱狂の渦に巻き込んでほしいと思う。

(文/コウトク)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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