日本のホテルやレストラン関係者がブラジル流朝食”カフェ・ダ・マニャン”を体験
2017年 05月 26日
駐日ブラジル大使館は5月12日、ブラジルのホテルで提供される朝食サービスやブラジルの朝食のスタイルを日本でも広く知ってもらおうと、駐日ブラジル大使公邸に都内の一流ホテルやレストランの関係者を招き、朝食をふるまうイベントを開催した。
参加者たちは、ミナス風チーズ、トロピカルフルーツのジュース、アサイーボウル、ブラジルではポピュラーなタピオカ粉を使ったさまざまなメニューなど、ブラジルの豊かな自然が育む多様な産品を生かしたメニューを堪能した。
アンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ大使閣下は、ブラジルのホテルの朝食には旅行者の思い出に残る独特の魅力があると語った。
「ブラジルに旅行をしたことのある方にブラジルで何が気に入ったかを訪ねると、多くの方が『ブラジル人』と答えます(笑)。けれど、私が受けた答えの中で次に多いのが、『ホテルでの朝食』です。ブラジルのホテルの朝食には、皆さんの想い出に強く残り、ブラジルを懐かしく思う何かがあるようです。今日はみなさんと共に、そのブラジルの朝食を味わいたいと思います」(アンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ大使閣下)
大使閣下はこの日に用意されたメニューの中でも、特にブラジルならではの一皿として、アボガドとレモンジュース、練乳などで作る「クレミ・ヂ・アバカチ(アボガド・クリーム)」を紹介した。
「アサイーボウルは日本でもおなじみになりました。今日は、ブラジルでとてもポピュラーな『クレミ・ヂ・アバカチ(アボガド・クリーム)』もぜひお試しください。ブラジルではアボガドをスイーツとして食べるのも、とても一般的です」(アンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ大使閣下)
さらに大使閣下は、ブラジルの朝食が独特の個性を持っている背景には、この国の食文化に、先住民の知恵や文化が今も受け継がれていることや、世界中から移民を受け入れてきた歴史が影響していると述べた。
「先住民や、世界中からやってきた移民など、多様な文化がひとつのテーブルの上で混じりあっているのがブラジルの食卓です」(アンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ大使閣下)
この日の料理は、すべて日本に輸入されており、日本で手に入る素材を使って作られた。料理を担当した料理研究家の平田マリさんは、この日のメニューには現在のブラジルでの流行も取り入れていると語った。
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(写真・文/麻生雅人)