カーニバルに響く、“その後の仁義なき戦い”にも屈しないアフロヘギのソウル

2014年 03月 5日

アフロヘギ

カーニバルシーズン、リオデジャネイロの街にはさまざまなブロコ(団体)が繰り出している。3月3日(月)には、ブロコ・アフロヘギがパフォーマンスを披露した。

ファヴェーラの中から自らの手でファヴェーラを変えようと活動を続けるNGO団体、アフロヘギ文化グループ。日本でも劇場公開されて、DVDにもなっているドキュメンタリー映画「ファヴェーラの丘(Favela Rising)」(2005)でも紹介された団体だ。

貧困家庭が多いファヴェーラでは、少年たちは、自分たちの目の前で羽振りのいい生活をしている麻薬密売人たちに憧れをいだいて育つ傾向があるという。そして犯罪組織は、そんな地元の少年たちを使い走りなどに利用しながら、組織の中に取り込んでいくという。

また、社会的な差別を受け、チャンスや仕事を手にしにくい環境も、フェヴェーラに生まれ育った青少年たちが麻薬密売の道に進む要因となっている。

アフロヘギ文化グループは、麻薬の密売以外にも、憧れが抱けて誇れる仕事ができる可能性を、ワークショップを通して若者たちに教え始めた。やがてファヴェーラの住人たちの中から、自分たちの未来は自らの手で変えることができると信じる者が現われ、育った。

今ではブロコ・アフロヘギ(カーニバルの演奏集団)、バンダ・アフロヘギ(ヒップホップクルー)、アフロシルコ(サーカス団)、オルケストラ・アフロヘギ(交響楽団)、トルッピ・ヂ・チアトロ・アフロヘギ(舞台パフォーマンス集団)、パルヴァチ(ポップ&ロック・バンド)、アフロラッタ(缶や廃棄物を使った打楽器演奏集団)、アフロサンバ(サンバグループ)など、多岐にわたる表現で身を立てる若者たちが、この団体から育ち、活動している(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Raphael Dias/Riotur)