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カーニバルに響く、“その後の仁義なき戦い”にも屈しないアフロヘギのソウル

アフロヘギ

2010年、リオのファヴェーラの集合体コンプレクソ・ド・アレマォンで起こった麻薬密売組織と政府との抗争の際、アフロヘギ文化グループは仲介役としても活動した。

この年、リオ市内で、コマンド・ヴェリメーリョ(CV)やアミーゴス・ドス・アミーゴス(ADA)といった犯罪組織や犯罪派閥と、政府が大掛かりな抗争を繰り広げたことは記憶に新しい。コンプレクソ・アレマォンがこの抗争で、組織に投降を呼びかけ調停役に立ったのがアフロヘギ文化センターのジョゼーだった。結局ジョゼーの声は一部の者にしか届かず、コンプレクソ・アレマォンは政府軍(軍警察、文民警察、陸・海軍による合同チーム)に制圧されている。

アフロヘギ文化グループは、ファヴェーラの青少年たちへの教育だけでなく、犯罪者となった者たちを改心させて、アフロヘギで雇用する活動も行っている。

元コマンド・ヴェルメーリョのナンバー2だったシナイデル・ピニェイロや、麻薬密売界の女王とまで呼ばれたホゼリー・コスタなども、説得に応じてアフロヘギのスタッフとなった。現在、彼らは刑務所で元犯罪者を説得して、職業の斡旋や相談に乗る仕事をしている。

現在彼らは、ヴィガリオ・ジェラウにある本部に加え、パラーダ・ヂ・ルカス、ノヴァ・イグアス、コンプレクソ・ド・アレマォン、カンタガロ、ヴィラ・クルゼイロといったリオの各ファヴェーラに支部を設けて活動を続けている。

活動20周年を迎えた2013年には、サンパウロにも代理支部をオープンさせた。

しかし、彼らの活動は何もかもが平穏無事に進んでいるわけではない。

アフロヘギ文化グループの活動が広まり、人々の意識が変わっていく一方、既得権益を脅かされていく麻薬密売組織は、彼らの活動をよく思っていない。

2013年の7月~8月にかけて、各ファヴェーラにあるアフロヘギの支部が立て続けに放火や銃弾にさらされる事件が相次いで起きた。7月31日に新たに開設されたコンプレクソ・ダ・ペニャの支部も銃弾の洗礼を受けた。

アフロヘギ文化グループは今も、闘いながら彼らの信じる道を歩み続けている。カーニバルの最中、リオの路上に鳴り響くブロコ・アフロヘギのバツカーダには、命を狙われようとも屈することなく、自分たちが心から変わりたいの願えば、自分を取り巻く環境も変えていくことができると信じて活動し続ける、彼らの想いが込められている。

(文/麻生雅人、写真/Raphael Dias/Riotur)

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