パラリンピック開会式を振りかえって
2016年 09月 13日リオデジャネイロの街に再び聖火が灯った。
リオでパラリンピックが開幕して早くも1週間近くが経とうとしている。今回のリオパラリンピックでは、次回の2020年大会が自国開催ということもあり、TV中継なども頻繁に行っており、日本での注目度も非常に高く感じる。
いろいろな競技で感動のシーンも見られているが、開会式を振り返ってみようと思う。
9月7日(水)(日本時間8日(木))、リオ五輪の熱狂の舞台となったマラカナンスタジアムで再び感動の大会の幕開けが行われた。
今回の開会式では映像をふんだんに使っており、ブラジルらしく、音楽も効果的に使われていた。パラリンピックの競技では、障害のある人たちがスポーツを通して、人間の持つ可能性を見せてくれているが、この開会式では障害のある人たちが、エンターテインメントを通して、同じく、人間の持つ可能性を見せてくれた。
リオの人々の日常を表現するパートでは、人々がビーチで過ごす様子をショーにしていたが、パラソルの下で過ごす人々、おびただしい数の物売りなどが表現されており、ブラジル人、特にカリオカ(リオっ子)にとって、ビーチは一つの文化であることを強く感じられた。
そんな中で、選手入場がはじまった。オリンピックと同様、ブラジルの公用語であるポルトガル語のアルファベット順に入場した。ただし、オリンピックではギリシャが先頭だが、パラリンピックでは特にギリシャを発祥地ということにはしていないようだ。最初は、難民選手団でその後アルファベット順の国ごとに入場された。
最後はホスト国ブラジルだ。ブラジル選手団の着用していたジャケットがとても色鮮やかで印象的だった。紺地にカラフルな色使いでリオの自然が描かれていた(次ページへつづく)。
(文/コウトク、写真/ Ministério do Esporte)