【コパアメリカ2019】日本の初戦は0-4の完敗

2019年 06月 20日

6月17日、モルンビー・スタジアムに集まる観客たち(写真/Elaine Cruz/Agência Brasil)

コパアメリカ2019年大会の4日目に、日本対チリの試合が行われた。

試合が行われたのは6月17日(月)20:00(日本時間18日(火)9:00)、サンパウロのモルンビースタジアムにて。この試合が、コパアメリカに南米諸国以外から招待参加する日本にとって初戦となった。

フォーメーションは4-2-3-1で、注目の先発メンバーは、以下の通りである。

GK:大迫(サンフレッチ広島)

DF:右SB:原(サガン鳥栖)

  右CB:植田(サークルブルージュ(ベルギー))

  左CB:冨安(シントトロイデン(ベルギー))

  左SB:杉岡(湘南ベルマーレ)

MF:右ボランチ:中山(ズウォーレ(オランダ))

  左ボランチ:柴崎(ヘタフェ(スペイン))

  右MF:前田(松本山雅)

  中MF:久保(FC東京)

  左MF:中島(アルドゥハイル(カタール))

FW:上田(法政大)

フル代表ではあまり見慣れないメンバーも多く、かなり新鮮に感じた。

注目は何といっても、先日の国際親善試合でフル代表のデビューを果たしたMF久保だ。

対戦相手は、本大会2連覇中のチリだ。

MFビダル(バルセロナ)、FWサンチェス(マンチェスターU)などヨーロッパの一流クラブでプレーしているスター選手も出場している。

強敵相手の若い日本だったが、試合の入り方はよかった。

中島、そして世界中が注目している久保を中心に攻撃を仕掛けており、日本は互角以上の戦いぶりだった。

何度か決定的なチャンスもあったが決めることができなかった。

そんな中、後半30分ごろから、チリに攻め込まれるようになった。

そして、前半41分、滞空時間の長いCKからのボールをMFプルガル(ボローニャ(イタリア))に頭で決められ、先制点を奪われてしまった。

その後、日本はFW上田の決定的なチャンスもあったが決めることができず、前半は0-1のチリリードで折り返した。

後半は、チリの一方的なゲームになってしまった。

日本は、まったく攻撃を組み立てられない。前半早々の攻撃が嘘のようだった。チリに好きなようにボールを回されていた。

後半9分にもチリにゴールが決まる。0-2とかなり厳しくなった。

さらに後半37分には、サンチェスにゴールを決められ、0-3へ。

その1分後、GK大迫が出た無人のゴールに、ループシュートが決まり、0-4となった。

終盤、途中出場のMF安部(鹿島アントラーズ)が左サイドからいくつかチャンスを作っていた。

その動きがプラスに作用したのか、久保の動きも活性化された。

しかし、結局ゴールは生まれなかった。

日本はチリ相手に、0-4という大敗を喫した。

注目の久保は、FKを蹴ったり、いくつかの見せ場をつくっていた。

惜しいシュートもあった。

しかし、ゴールにつなげることはできなかった。

やはり、チリは試合巧者だった。試合の途中から、日本の攻撃を完全にふさぎ込んでいた。

この試合、サポーターの数では、圧倒的にチリが上回っていた。

試合開始前の国歌斉唱のときも、チリは、ブラジルサポーターが地元開催時にやるように、演奏が終わった後も、客席を埋めたサポーターたちが国歌を最後まで歌い切っていた。

しかし、多くの日系ブラジル人がスタジアムに駆けつけて日本代表を応援していたようだ。

サンパウロは、南米随一の日系ブラジル人が多い都市だ。ブラジルの中でも他の都市とは桁違いに多い。

ここ数年、ブラジルでは2014年にW杯、そして2016年にリオ五輪が開催され、日本も出場したが、サンパウロで試合を行う機会はなかった。

サンパウロに住む多くの日系ブラジル人にとっても、サンパウロで行われる今回の日本の試合は、とても楽しみにされたようだ。

すでに、多くが3世、4世となり、日本語を話せない人のほうが圧倒的に多い。しかし、自分たちのルーツである日本を応援してくれるというのは、本当に嬉しいことだ。

若き日本代表の戦いは続く。

次の試合は、20日(木)20:00(日本時間21日(金)9:00)にブラジル南部の都市、ポルトアレグレのグレミオアリーナで、ウルグアイ相手に戦う。

こちらも、FWスアレス(バルセロナ)、FWカバーニ(パリSG)といった超ビッグネームを擁する強豪国だ。

ウルグアイとは昨年、国際親善試合で戦っており、4-3で勝利している。とはいえ、日本のメンバーはその時とはがらりと変わっている。

まずは、ゴールを。

そして、素晴らしい戦いを見たいと思う。

(文/コウトク)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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