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ラテンビート映画祭2020、オンライン上映で11月19日から開催。
ブラジルの音楽家の参加作品も上映

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ」(写真/John Márquez)

「東京国際映画祭」、「東京フィルメックス」をはじめ映画祭が集中する秋。ラテン文化圏の映画を紹介する「ラテンビート映画祭」もこの季節のイベントとしてすっかり定着、今年で17回目を迎える。

今年の「ラテンビート映画祭」は11月19日(木)より、現時点で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が未だ終息に向かっていないことから、オンライン上映を中心に開催されることとなった。

主催者によると、各映画館では空調設備を備えているほか、感染症予防対策も実施しているが、劇場に行くまでの経路や外出自体にリスクを感じる方もいるであろうことを考慮してインラインでの開催を決定したという。オープニング特別上映の「Forgotten We’ll Be (El Olvido Que Seremos)」など、一部、イベント上映として劇場で上映される作品もある。

また、2019年からスタートした「東京国際映画祭」とのコラボレーションが今年も実施される。

「第33回東京国際映画祭」の「ワールド・フォカス」部門では、「第17回ラテンビート映画祭 IN TIFF」として「家庭裁判所 第3H法廷」(スペイン/アメリカ)、「息子の面影」(メキシコ/スペイン)、「老人スパイ」(チリ/アメリカ/ドイツ/オランダ/スペイン)が劇場にて上映される。チケットは10月24日(土)10:00より東京国際映画祭の公式サイトにて発売が開始される。

今年の「ラテンビート映画祭」ではブラジル映画葉ラインナップされていないが、ブラジルが制作にかかわったドキュメンタリー映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ(Érase una vez en Venezuela/Era uma vez na Venezuela)」(ベネズエラ/イギリス/ブラジル/オーストリア)が上映される。

この作品は、10月6日から10日に開催されたアマゾン~カリブ地域の映画祭「FIFAC映画祭」で上映され話題になったほか、ブラジルでは12月5日からセアラー州で開催される「第30回シネ・セアラー」への出品が決まっており、イベロアメリカ作品長編部門での上映が発表されている。

映画の舞台はベネズエラの北西に位置するマラカイボ湖にある小さな集落コンゴ・ミラドール。かつて漁業が盛んだったこの集落は、近年、石油によって湖が汚染されてしまい、人々は漁業で生計を立てることが難しくなり、生活も荒んでいるという。

村の存続のために左派政権を支持する村の有力者タマラ、学校運営などの問題でタマラと対立する小学校教師のナタリ、未来への希望を持てない日々を送っている村の美少女コンテストに出場していた少女ジョアイニ…。立場の異なる女性たちの目を通して、環境破壊や国政不安により村の生活が脅かされていく過程を追う。

この映画では、サウンドデザイン(効果音、音響効果など)を担当しているのがサンパウロの音響チーム「コンフラリーア・ヂ・ソンズ・イ・シャルートス」のチーム。チームからセルジオ・アビダラ、ペドロ・カエターノ、マリアーナ・ヴィエイラなどが参加している。

このチームはこれまで、話題のネット配信ドラマ「3%」や「The Chosen One 選ばれし者(O Escolhido)」(日本ではNETFLIXで公開)、60年~70年代を中心に活躍したブラジルのポップススター/司会者エビ・カマルゴで伝記映画「Hebe: A Estrela do Brasil」などを担当している。

「ラテンビート映画祭2020」は11月19日(木)から12月13日(日)まで開催。詳細は公式hp(http://www.lbff.jp/index.html)まで。

(文/麻生雅人)

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