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ヨーロッパサッカー新シーズン到来。ブラジル代表選手たちがイングランド・プレミアリーグに集結

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9月23日、フランスのルアプールで行われた国際親善試合。ゴールを決めたヒシャーリソン(写真/Lucas Figueiredo/CBF)

一流サッカー選手たちの多くは、ヨーロッパのクラブでプレーするのが主流となっている。日本代表選手たちをみても、その多くがヨーロッパのクラブに所属している。それはブラジルの代表選手たちも同じだ。

ヨーロッパ各国のサッカーリーグが新シーズンを迎えてから1か月半が経った。

今年(2022年)は4年に一度のワールドカップ(以下W杯)イヤーで、開幕まで2か月を切った。W杯に出ることはサッカー選手にとっての最大の目標とも言えるので、選手たちは所属クラブ選びについても慎重に考えるだろう。そんな中、新シーズンを迎えるに当たり、主力のブラジル代表選手たちにクラブの移籍が目立った。

レギュラークラスでいえば以下の通りとなる。

FW

ヒシャーリソン:エヴァ―トン(イングランド)⇒トッテナム(イングランド)

ガブリエウ・ジェズス:マンチェスター・シティ(イングランド)⇒アーセナル(イングランド)

ハフィーニャ:リーズ(イングランド)⇒バルセロナ(スペイン)

アントニー:アヤックス(オランダ)⇒マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)

MF

カゼミーロ:レアル・マドリード(スペイン)⇒マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)

ルーカス・パケタ:リヨン(フランス)⇒ウエストハム(イングランド)

準レギュラークラスおよび過去数年に選出された選手でみると以下の通りである。

FW

ウィリアン:コリンチャンス(ブラジル)⇒フラム(イングランド)

MF

アルトゥール:ユベントス(イタリア)⇒リヴァプール(イングランド)

DF

へナン・ロディ:アトレティコ・マドリード(スペイン)⇒ノッティンガム・フォレスト(イングランド)

ブラジル人選手のヨーロッパのクラブへの移籍といえば、まずはブラジルと同じ言語のポルトガルだったり、言語もかなり近く気候が温暖で過ごしやすいスペインが多い印象が強い。

ヨーロッパの中でも、特に気候的に寒く厳しく、プレースタイル的にみてもブラジルとは対極にあるともいえるイングランドのクラブに所属する選手は、以前はそれほど多くなかった。

しかし、いまやヨーロッパ各国のリーグの中でもイングランド プレミアリーグは大人気で、実力的にみても世界最高峰といえるだろう。ヨーロッパのクラブNo.1を決めるUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)の近年の決勝カードをみれば一目瞭然だろう。

また、プレミアリーグの魅力は、有力クラブが複数あることだ。通称ビッグ6といわれる6クラブ(マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシー、トッテナム、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド)を中心に戦いが繰り広げられる。

しかも、リーグ全体の放映権料が他のリーグと比べても格段に高いので、ビッグ6以外の中小のクラブも、他のリーグのクラブに比べ資金力を持つことができ、よい選手を獲得しやすいのだ。そのため、リーグ全体でスター選手が集まりやすいという現象が起きているので、ジャイアントキリングもけっこう起こる。いろいろな楽しみ方ができ、リーグ全体が盛り上がるのだ。

一方で、ヨーロッパ5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)のその他のリーグを見てみると、2,3の有力クラブとその他のクラブとの差が激しく、リーグ自体の優勝争いには限りがある。

先に紹介した今シーズン移籍したブラジル人選手たちをみてみると、かなりの活躍ぶりである。

まずはガブリエウ・ジェズス。以前は常勝クラブのマンチェスター・シティでの絶対的エースだったがここ数年は控えの座に甘んじており目立った活躍はできていなかった。しかし、アーセナルに移籍した今シーズンは開幕戦からゴール、アシストを数多く上げ絶好調。なぜか9月の代表ウィークにはメンバー外になってしまったが、センターFWとしての存在感を見せつけている。

そして、そんなガブリエウ・ジェズスの最大のライバルでありいまやセレソンの9番として定着した感のあるヒシャーリソンも移籍したトッテナムで素晴らしいプレーを見せている。

トッテナムには、ハリー・ケイン(イングランド)、ソン・フンミン(韓国)、クルゼフスキー(スウェーデン)の強力3トップがおり、開幕からしばらくは途中出場でプレーしていた。限られたプレー時間の中でも自分の特徴を十分に活かし、攻撃だけでなく守備でも献身的に動き、監督・チームメイトから絶賛されている。リーグでのゴールはまだないが、CLデビュー戦で先発し2ゴールを挙げチームの勝利に貢献している。前線では中央でもサイドでもどこでもプレーでき、思った以上に器用な選手だ。また、先日のセレソンでの親善試合では先発出場し2ゴールを決め、好調さをアピールしている。

アントニーは、昨年の東京五輪で一番印象に残った選手だった。夏の移籍市場で、ぎりぎりのタイミングでマンチェスター・ユナイテッドに加入。そのデビュー戦でいきなり先制点をゴールし鮮烈なプレミアデビューを飾った。セレソンの右ウイングはハフィーニャが定位置を掴みつつあるがどうなるか?

同じく、マンチェスター・ユナイテッドに移籍したのが、レアル・マドリードでもセレソンでもボランチとして絶対的なレギュラーで地位を築いているカゼミーロ。毎年のようにCLでプレーしていたのにCL出場権のないチームへの移籍には驚いた。

ウエストハムへ移籍したルーカス・パケタもおもしろい存在になりそうだ。ロンドン五輪のスタジアムをホームに持つウエストハムはビッグ6に次ぐ位置にいるクラブだ。セレソンではネイマールとの相性もよく2列目でレギュラーに定着しつつある。

移籍組以外でも、プレミアリーグ所属のブラジル代表選手は目立つ。

GKは、アリソン(リヴァプール)とエデルソン(マンチェスター・シティ)というプレミアのトップ2の守護神がほぼ互角の力で併存している。

DFでは、長年センターバックでレギュラーを務めるチアゴ・シウヴァ(チェルシー)がいまだに存在感を見せている。この9月で38歳になったが、まだまだ代表でもチームでもレギュラーを譲る気はないだろう。

MFでは、セレソンでもカゼミーロとコンビを組むことが多いフレッジ(マンチェスター・ユナイテッド)、そしてファビーニョ(リヴァプール)、コウチーニョ(アストンヴィラ)などがおり、それぞれチームに欠かせない存在になっている。

また、昨冬にリヨンからニューカッスルに移籍したブルーノ・ギマラインスは、セレソンでは控え的な存在だが、ボール奪取力に長け試合全体を俯瞰する力を持っており今後のセレソンには欠かせない存在になるだろう。とても楽しみな選手だ。

ブラジル人選手たちの活躍を見るという楽しみも今まで以上に増えた今シーズンのプレミアリーグ。世界最高峰のリーグから、ますます目が離せない。

(文/コウトク)

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