エリス・レジーナの伝記映画「エリス」を観た!

2016年 12月 18日

エリス・レジーナ 映画

ブラジルで只今上映中のエリス・レジーナの伝記映画を観るために、ショッピングセンター「Bourbon Shopping」に行ってきました。

ブラジルの映画館の多くはショッピングセンター内にあり、日曜日は混みあってます。

この映画を楽しみにしてる皆さんも多いので内容の詳細は控えますが、少しだけ感想を。

エリスは筆者が滞在しているポルトアレグレ(ポルトアレグリ)市で生まれ育っています。しかし映画の中では、エリスの少女時代に、お婆ちゃんが歌好きのエリスを初めて地元ラジオ局の児童歌謡コンテストに連れていった…といったエピソードは語られず、いきなりバスで父親とリオに旅立つシーンから描かれていました。

また、彼女の芸能生活を語るエピソードとして欠かせない、アントニオ・カルロス・ジョビンやミルトン・ナシメントとが絡む話題もなく、彼女のストーリーを知る私としてはその点はちょっと残念に思いました。

まるでサッカーのハイライトビデオを見てるようで、場面の入れ替わりや展開が早過ぎる感がありました。彼女の一生は、たかが数時間で納められない、語りきれない。偉大な歌手でしたからね。

エリスの役を演じた女優アンドレア・オルタは、見事にエリスそのものでした。仕草や笑う所もそっくりです。ジャイール・ホドリゲスやミエリを演じた役者さんも、似てる、似てる。皆さん適役で、良く研究されてます。

ポルトアレグレ市の市民の憩いの場となっている文化施設ガゾメトロには彼女の銅像があるほか、マリオ・キンターナ文化センターの一室にはエリスの資料室があり、市民から寄贈された彼女に関するものを展示されています。エリスは地元の人たちにも、今も愛され続けています。

エリス・レジーナ 資料室

(写真・文/土居 清光エミリオ、記事提供/土居 清光エミリオFacebook
※土居清光エミリオFacebookではさらに多くの写真も紹介しています

著者紹介

土居清光エミリオ Emilio Kiyomitsu Doi

土居清光エミリオ Emilio Kiyomitsu Doi
神奈川県横浜市生まれの浜っ子。7歳のときに、父が描いた夢と共に家族でブラジルに移民。約1か月の船旅でサンパウロに上陸、以降11年間サンパウロで生活を送る。その後、一度日本に帰国するも、多感な思春期の頃を過ごしたブラジルでの生活が忘れられず、再移住を決意。現在、念願の永住権を取得してガウーショに囲まれながらリオグランジドスウ州で生活中。

Facebookでブラジルのさまざまなことを紹介中( https://www.facebook.com/kiyomitsuemilio.doi )。
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